霊源寺の山門に向かって左側に
2本の石柱が立っております。
右側は、岩倉具視が隠棲したこと示しており、
左側には 「禁裏御所 不浄之輩 不許入」
と記されております。
ところで、この
【禁裏御所】
って、どんな意味かご存知ですか?
禁裏とは、
「みだりにその裡(うち)に出入りすることを禁ずる」
という意味から、
皇居や御所、宮中など、天皇が常に居住しており、
儀式や執務などを行う宮殿のことを意味します。
そこから転じて、
天皇そのものを表す言葉でもあります。
御所はそのまま天皇の住居のことを指しますので、
「天皇の住居」
であることを意味します。
霊源寺は江戸時代初め、
後水尾上皇より勅額(直筆の額)を
賜ったことに始まります。
その後、御所の清涼殿の用材を賜り、
寄せ棟造りの仏殿が建立されました。
寛文6年(1666年)には
霊元上皇の勅願所となるなど、
朝廷の厚い帰依を受けております。