大阪弟「オトン!!マイク!!」

弟、父へマイク渡す

大阪父、歌「こんな俺に~誰がした~」

大阪母、兄「もうええわ!!」母→父、兄→弟しばく

暫し静寂の時

大阪母「アンタら!!ぼさっとしとらんで、外行って銭稼いでこんかい!!」

大阪兄「学生も働かすんか?
マジか…」

大阪弟「オカンはその間何を?」

大阪母「ワシか?
よう聞いたな…
寝る!!ひたすら寝る!!」

男は黙って外で稼いでこんかいという母の愛であった
厳しさの中に垣間見える無償の愛…

大阪母「1人、ノルマ10万や!!
稼いでくるまで帰ってくんな!!」

は、なかったらしい

3人、外へ追い出される

大阪弟「兄ちゃん!
どうする?」

大阪兄「オカンはマジや…」

大阪弟「だからどうすんの?」

大阪兄「行くしかないやろ!!」

大阪弟「どこに?」

大阪兄「東京や!!」

大阪弟「東京…東京!?
でも、チケット一枚しかないで!」

大阪兄「そこでや…
オトン…ちょっと来て」

大阪父「何や?」

大阪兄「オトンをフリスクのように振ると…」

オトン、フリスク

小銭が落ちてくる

大阪兄「拾え~!!」

小銭拾う弟

大阪兄「よし!
よこせ!」

大阪父「何すんねん…」

大阪兄「39010円…
サンキューオトン…と…」

大阪父「あぁ~全財産が~」

大阪兄「じゃあな!!オトン!!」

大阪父「お前ら!!
頑張れよ~」

大阪弟「オトン!!
ダンボールって結構暖かいで!!」

大阪父「そうか!
メモメモメモメモ
って、身ぐるみ剥いだん誰や!!」

「…」

そこには誰もいなかった
そして、北風がひとつ吹いて、ブリーフ一丁の中年男を芯から凍りつかせた