本能は理性で制御している…
じゃあ、理性で本能を制御しているこの身体は、一体誰が支配しているんだ!!
教えてくれ!!

謎I「ワシや~ワシや~ワシの出番やで~!!」

けたたましい騒音と共に、なにやらやってくる
その騒音は、徐々に2人の兄弟のもとへと近づいてくる

突然、ふすまが開く

謎I「おら~お前ら!!
起きたんなら早よ来んかい!!」

その怒声は正にゴリゴリの男性のそれだった

大阪兄、弟「オカン!!」

どうやら違ったようだ

大阪オカン、ここから大阪母「お前ら!!何しとんねん!!
もう昼やで!!」

大阪兄「オカン!!
スマン!!
トケイガコワレテジカンワカランカッタ」

大阪母「言い訳はアカン!!
カタコトもアカン!!
アカン、アカン、父ちゃん小遣いダウンダウン

突然乱入

大阪父「そんな、殺生な…」

大阪弟、マイク持ってくる

作詩 大阪弟 歌 大阪父

大阪父、演歌「今日も 母ちゃんに 小遣い減らされ~
仕事行く気も起こらない~」

大阪弟、マイク移動

作詩 大阪弟 歌 大阪母

大阪母、演歌「あんたの 稼ぎじゃ 日々暮らせない~
それが現実…」

大阪弟マイク移動

作詩 大阪弟 歌 大阪兄

大阪兄、歌「リアルなフェイス 俺達ビンボー
さぁいくぜ~!!」

通りすがりの酔っ払い「うるせぇ!!
耳腐るわ!!」

暫し静寂の時

酔っ払い、立ち去り際に

酔っ払い「あいつら…将来…
待ってるぜ…」

暫し静寂の時

北風が白雪を纏い、大阪家族のボロ家を吹きつけた瞬間であった

大阪母「アンタ!!
今日、仕事ちゃうか!?」

大阪父「仕事…
せやせやせや~」

慌てふためく大阪父

大阪父「なんで教えてくれんかったん?」

大阪母「アホ!!
ワシが知るかいな!!
なんや!!
昼までパンツ一丁で!!」

そこには、ボロいブリーフを履いたおっさんが立ち尽くしていた


Bに続く