護身術はまず

そのコンセプトは

競技ではないので勝たなくても良いことです。

 

勝たないというのは

(負けてもいいというのではなく)

 

護身術の本質は、生き残る。ですから

『負けないという事』です。

 

競技のそれは(護身性として決して無駄というのではなく)

「技」を主テーマにしての

使用と失敗(負け)を経験する機会として重要です。

 

また、

競技は

技のクオリティーを(見事な技)あげていく楽しみもあります。

 

競技のある武術武道は勝ち負けを

前面に出して

業技を競うものです。

 

ただ

居合道では刀を使っての競技は危険すぎてあり得ません

また

空手道、柔道などでも

眼や急所狙いの打撃や投げは

当然の事としてNGです。

 

競技はルールあり

安全のため縛りがあるため

 

あくまでもルールの中で技の駆使、完成度

勝負をつけるものとしてあります。

 

世の中で(生きていくうえで)護身という場合

何も身体への暴力的な場面ばかりではなく

 

社会的・自然的・人的からの

3大要因があり

 

それら個々に対して

予測し対応するのは

ほぼ不可能です。

 

阪神淡路大地震や

能登半島地震、この台湾地震など

 

自然災害はある意味戦争より凄まじいです。

 

阪神淡路大震災当時、32歳で

早朝の真っ暗な中

震度5で玄関をすぐに飛び出ました。

 

南海トラフ地震が近未来に

ほぼ確実に起きるかもしれない

昨今、

どう覚悟を決め、

また命が助かった地震直後から

どう生きていくかの

生の声が書かれているおすすめ本です👇

 

誰もが「この世の終わり」だと思ったのが

大震災にあった人の実感です・

 

この本「阪神淡路大震災」から、100人の生の声

読み取るべきところ

ランダムに抜き出してみましょう。

 

p31

「あれだけの地震だと、冷静に行動することじたいが無理ですよ。専門家に予知せえいうても無理」

 

「街が、自然の力の前に一瞬にして消えてなくなったのよねぇ」

 

p42

「でも、都市ほど弱いですね。淡路島は・・・確かに家はつぶれましたが、町内会やPTA組織が機能している。

誰かの顔が見えんと、すぐ救助に入る」

 

p55 会社員58歳

「痛感したのは、懐中電灯の大切さ。手元が明るいかどうかで安心感がまったく違う。一番大事な道具です。」

 

p59

「プラスチックのバケツ一個が5000円なんて、そんなバカな話がありますか。」

人の足元をみて法外な値段をつける人はどこでもいると考えておく。

 

p63 興奮するペットにつける妙薬なし

 

p65 「高2の息子の友達が亡くなりました。地震の衝撃による心臓麻痺で。」

 

p73 「涙が出るほど頼もしかったのは、スイスから来た救助犬だ。」

   「自衛隊の姿を見たときはみんな本当にほっとした。」

 

   ※初動のはやさが肝心だということ

 

p82 生きるも死ぬも最後は自分の判断という、36歳会社員

  「地震の時に、まず何をすべきか、どこに避難するか、シュミレーションしていましたから、パニック

にはなりませんでした。…しかし、予想していたものとは規模が全然違う。人生観が変わりました。

あんなのを前にしたら、政治やら経済やらの価値観、吹っ飛びますわ。生きるも死ぬも、最後は自分判断だと思いますよ。」

 

p86 55歳主婦

「 (地震になったらこうしなさい)とかいう教訓があるけど、あれ、うそやと思うで」

 

p93

「どこどこで水がもらえる」などという大切な情報は、現場では口コミにたよるしかありません。テレビをみられるのは

安全な場所にいる人だけなんですよね。

 

p113 28歳

「もつべきものは友達だ」と実感しました。こういう時って、人間の本質がわかりますよね。

 

p118 塾講師

「震災で思ったのは(無常)です。壊れるときゃ壊れるし、人間、死ぬときゃ死ぬんだな、と。これから50年生きるとして

いつも「地震がきたら」という前提で行動するかというと、しないと思います。

地震だけでなく、台風、火事、癌とかいろいろな事がありますから…」

 

p142 イラストレーター

「避難所の中学校で…最初の数日は、人間じつにやさしくいたわりあえるんですね。…でもそれも食料とか毛布とか

支給が始まると、ダメ。力のある人が押さえる、という雰囲気になってくるんです。区役所に取りに行く毛布なんか

、一人で十枚も取ってくる人がいたり、一枚しか当たらない年寄りがいる一方で、

五枚を枕にしている者がいたりする。」

 

p167 50歳女性

「さっかテレビを見ていたら、リポーターの女の人が「これで完璧」って言って

非常用の防災セットというのを紹介していましたけれど、冗談やない。

あんな衣装ケースほどもあるものを、どうやって持って逃げるんですか。

実際は、貴重品や身分証明書、そして水や懐中電灯を入れたリュック一つが精いっぱいです。」

 

p169 @@町自治会長66歳

「国や自治体に言いたいことはいくらでもありますよ。私たちは行政が助けてくれると思って、ずっと

彼らを頼りにしてたんですが、がっかりしたというか、今はもう呆れ果てています。夜回り老人介護

など、できることすべて、行政に頼らず住民同士が協力しあってやるしかない。そのことを学びました」

 

p184 ラジオ関西報道部員46歳男性

 

「こうすればいい」とか「こうしなければならない」といった、ふだんのマニュアルがまったく通用しない

地震だった。ただ上司の命令を待つというのもダメで、いったい何ができるのかを、各人が自分で考え

自分で判断して、行動にうつさなければならない。

 

p188 営業職30歳

「いくつもの(地獄)を体験しました。」

 

 

堺市中央図書館でこの本を手に取って

地震がやきた1995年1月17日を思い出し借りることに

 

この本を読んだ後に

 

リュック一つに

身分証明書や通帳、薬、小型懐中電灯、眼鏡予備など入れておくつもりです。

 

率直な感想としては

 

南海トラフは

物流が破壊されるため

都会では、食料は不足して地獄のようになるかもと想像できたけれど

そういう心配より

 

水をガレージに保管して

あとは

地震が起きた時、どこに居るかによると思います。

 

そういう意味では

リュック(コンパクトに必需品を詰めた)を常に傍に

持っていようと準備しました。