今日はトラの本来の飼い主である

母の納骨の日だ。



母の人生最後の入院は突然で

去年の夏

父が在宅で闘病の末、緩和病棟に入院するために

家を出た数日後

科こそ違うが同じ病棟に入り

父の最期にも立ち会う事ができ

後を追うように、今年の一月に亡くなった。


コミニュケーションが喧嘩のみの夫婦だったのに

実はめちゃくちゃ仲良しだったんだと

毎日のように2人の喧嘩の声を聞きながら

部屋で不安に思っていた若かりし頃の自分に

教えてあげたい。




そんな両親の入院をきっかけに

トラのお世話をしだして一年半弱。


最初の半年間は実家に通っていたので

1日1回しか行けずトラには寂しい思いを

させてしまっていたと思う。


ただ住んでいたアパートがペット禁止だったのと

仕事の都合上、実家に引っ越す事も出来なかった。


だからと言って

一緒に住んでから寂しさは解消されたのかも微妙で

今年の2月に引っ越しをし

トラを迎え入れる事が出来たんだけど

常々書いているうんこケアに追われ

ゆっくり抱っこしてあげる時間も

あまり取れてなかったなと

今膝の上で眠るトラを見て思う。



実家に通っていた頃は

滞在中はトラの事だけに専念できたし

居住者がトラだけの家だから

うんこケアもそれなりで済ませて

寂しかったであろうトラを

労る時間を作っていたけど


自宅となるとそうもいかないから

本当に毎日バタバタで

ゆっくり可愛がってあげられてなかったなと

後悔してしまう位に

トラとの時間が残り少なくなってしまっている。




自分のしてあげられる事と

自分がしたいだけの事を

間違えないように

トラが穏やかに最期を迎えられるように

サポートする事が今の私にできる事

そう思わないと保てない平常心。




嫌だな。

嫌だよー。




昔どこかしらで見かけた内容なんだけど

生物の中で自分が死ぬ事を知っているのは

人間だけなんだって。

なぜそんな断言できるのかは謎だけど

そう考えるとなんか救われる。


トラはただ体がだるいから寝てるだけで

死に対する恐怖とかは感じてないし

もう会えなくなる寂しさも感じてない。

大丈夫。

風邪ひいて寝てるだけみたいな感覚のはず。

動くのだりーって思ってるだけ。

飼い主うぜーって思ってたら逃げようとして。

ちゃんと遠くから見守るから。