話はアラフォーのミチヨ(仮名)に戻る。
彼女が会社に来るのは、仕事をするためではない。
闘争のために出社するのだ。
ミチヨは、人間社会を破壊させるために全身全霊を戦いに捧げた女ターミネーターである。
敵を倒すためなら、どんな卑怯な手段でも躊躇しない。
攻撃ターゲットは、自分より少しでも上の役職に就いている人達、つまり自分より少しでも給与の高い人達である。
私は、今まで生きてきた半世紀近くの中で、ミチヨほど憎悪に取り憑かれた人間を見たことがない。
敵と決めつけた人物の前では、少し顎を引き、上目遣いにギラギラと阿修羅像のように攻撃的な眼差しで睨みつける。
(↓こんな感じ)
(睨んでいない時はコチラ↓)
そもそも会社にわざわざ出てくる理由が普通の社会人とは違うので、凄まじく職務怠慢である。
サボリや逆ギレは得意中の得意。
新しく振り分けられた仕事については、「きちんとした説明を受けてないので、できません!」である。
自分のスキルが足りなくて出来ないのではなく、あくまでもわかりやすい説明や指導をしない上司が悪い、のである。
そもそも最初からやる気が全然ないのに。
電話対応でも持ち前のヒステリーが炸裂するので、当然激怒した顧客から会社側にクレームが来る。
そして、上司から注意されると逆ギレし、被害者ヅラで周りに言いふらす。
ミチヨの逆ギレはマツコとかぶるところがあるが、決定的な違いは、マツコは与えられた仕事は最後までしっかりやり遂げた。
努力はしたのだが、自分より成績の良い同僚達には容赦なく悪口を浴びせて嫌がらせをした。
はっきり言って、小学生のような単純思考の持ち主である。
その点ミチヨは老獪で、それは「腐ったミカン」そのものである。
段ボール箱の中に新鮮で美味しそうなミカンが沢山入っていて、その中に1つだけ腐ったミカンが混じっているとする。
すると腐ったミカンは周囲の新鮮なミカンをドロドロに腐らせていき、やがて腐敗は段ボール箱全体に広がる。
このテの人間は常に単独行動ができないので、群がる仲間を作ることから始める。
ミチヨはカリスマ性には事欠かなかったので、手先となる仲間はすぐに出来た。
そして上司達を失脚させるための危険な仕事は、彼女に上手く言いくるめられた仲間たちが遂行した。
具体的な事件の内容は、「ミチヨの場合 その3」に続く。






