パンデモニウム回想記 ~毒ガスから避難するべし~

パンデモニウム回想記 ~毒ガスから避難するべし~

アラフィフ主婦の回想記。子供の頃からのいじめ、父親のDV、毒母・毒姉、元夫のモラハラ・借金・浮気、上司のパワハラ、職場のドロドロな人間関係、等を体験し、アラフォーで再婚&高齢出産。現在、夫と息子の三人家族。

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話はアラフォーのミチヨ(仮名)に戻る。

 

彼女が会社に来るのは、仕事をするためではない。

闘争のために出社するのだ。

ミチヨは、人間社会を破壊させるために全身全霊を戦いに捧げた女ターミネーターである。

敵を倒すためなら、どんな卑怯な手段でも躊躇しない。

攻撃ターゲットは、自分より少しでも上の役職に就いている人達、つまり自分より少しでも給与の高い人達である。

 

私は、今まで生きてきた半世紀近くの中で、ミチヨほど憎悪に取り憑かれた人間を見たことがない。

敵と決めつけた人物の前では、少し顎を引き、上目遣いにギラギラと阿修羅像のように攻撃的な眼差しで睨みつける。

(↓こんな感じ)

 

(睨んでいない時はコチラ↓)

 

そもそも会社にわざわざ出てくる理由が普通の社会人とは違うので、凄まじく職務怠慢である。

サボリや逆ギレは得意中の得意。

新しく振り分けられた仕事については、「きちんとした説明を受けてないので、できません!」である。

自分のスキルが足りなくて出来ないのではなく、あくまでもわかりやすい説明や指導をしない上司が悪い、のである。

そもそも最初からやる気が全然ないのに。

電話対応でも持ち前のヒステリーが炸裂するので、当然激怒した顧客から会社側にクレームが来る。

そして、上司から注意されると逆ギレし、被害者ヅラで周りに言いふらす。

 

ミチヨの逆ギレはマツコとかぶるところがあるが、決定的な違いは、マツコは与えられた仕事は最後までしっかりやり遂げた。

努力はしたのだが、自分より成績の良い同僚達には容赦なく悪口を浴びせて嫌がらせをした。

はっきり言って、小学生のような単純思考の持ち主である。

 

その点ミチヨは老獪で、それは「腐ったミカン」そのものである。

段ボール箱の中に新鮮で美味しそうなミカンが沢山入っていて、その中に1つだけ腐ったミカンが混じっているとする。

すると腐ったミカンは周囲の新鮮なミカンをドロドロに腐らせていき、やがて腐敗は段ボール箱全体に広がる。

 

このテの人間は常に単独行動ができないので、群がる仲間を作ることから始める。

ミチヨはカリスマ性には事欠かなかったので、手先となる仲間はすぐに出来た。

そして上司達を失脚させるための危険な仕事は、彼女に上手く言いくるめられた仲間たちが遂行した。

具体的な事件の内容は、「ミチヨの場合 その3」に続く。

 

「ミチヨの場合 その2」に続く前に、ちょっと休憩してモラハラについて考えてみたい。
 

モラハラをする人種は、男女を問わず、常に自分は悪くないと思っている。

「自分はこんなに素晴らしい善人なのに、お前のせいで不都合が起きた!」、、と本気で信じている。
彼等の辞書に『自己責任』という文字はない。
 
私がいくら我慢しようが、いくら努力しようが、いくら愛情や友情を注ごうが、モラハラ人間を治癒させることは出来ない。
 
では、どうすれば良いのか?
 
あくまでも私の経験に基づいた対処法であるが、『避難する』である。
 
もしこの記事を読んでいるアナタが、これまでモラハラ人間のために我慢し、努力し、愛情や友情を注ぎ、それでもまだモラハラが続くのは自分の力が足りないせいだと思うようになっていたら、危険である。
アナタは悪くない。
 
モラハラ人間は、まず攻撃出来る相手かどうかを見極めて獲物をしっかり定めてから活動を開始する。
ジワジワと否定的な言葉でアナタを洗脳し、正しい判断が出来なくなるまで思考回路を破壊して、心を奴隷化していく。
 
手遅れになる前に、避難しよう!
アナタの心が殺される前に、その場を立ち去ろう!
それも自分の意思で。
 
モラハラ人間を変えることは出来ないが、自分で自分の置かれた環境を変えることは出来る。
 
昔、私は親からも元夫からも上司からも避難した。
しかし当時は避難したとは思っていなかった。
「ああ、あれは避難だったんだ、、、」と気が付いたのは、40代になってからである。
 
『避難する』とは、引きこもりになるという意味でも出不精になるという意味でもない。
空気を嗅ぎ分け、有害な毒ガスの臭いを察したら、手遅れになる前にその場を立ち去るという意味である。
 
それで良い。
我慢しなくて良い。
努力しなくて良い。
身内と縁を切っても良いし、友達が減って交友関係が狭くなっても良い。
自分の身と心を犠牲にしてまで、周りの全ての人々と友好関係を築く必要はないのだから。
 
その後の私は、付き合う相手を選別することによって生活が楽になり、心が開放され、自由になった。
他人にどう思われようとも、何を言われようとも、自分を守れるのは自分しかいない。
 
それに気付いてからは、自己責任で避難するという選択肢をとるようにしている。

実は、A社にはマツコより何倍も破壊的なミチヨ(仮名)がいた。

ミチヨとは、私がマツコの部署に異動になる前まで、同じフロアで一緒に働いていた。

彼女は当時アラフォー、バツイチ、子なし、長身でスタイルが良く、服や身に着けているものがお洒落で、見た目はマツコと対極である。

 

姐さん気質でショートヘア、女優の吉瀬美智子さん風。(ブラッディマンデイの折原マヤのイメージ)

 

・・・だが、このA社は伏魔殿。

ミチヨの真の姿は、ドラゴンボールの女性版フリーザそのものである。

まず、どれだけ毒々しいのか書く前に、彼女もマツコ同様に問題を抱えていたことを挙げておきたい。

 

金銭問題である。

いくら正社員採用とはいえ、経験や資格がなければ職務内容は電話受付とデータ入力がメインとなる。

彼女には向上心もなかった為、入社して以来、給与はずっと低いままだった。

それに比べ、別れた元夫は裕福な暮らしをしている。

元夫はミチヨと離婚後にどんどん成功し、今ではテレビやラジオにゲスト出演するくらいの名声と財産を築いたのだ。

ちなみに彼は最近再婚したが、奥様は元CAで、現在は会社を経営するキャリアウーマン。時々雑誌にも紹介される上品で知的なマダムである。

 

ミチヨからすれば、これは非常に、非常に、非常に、面白くない。

自分が毎月ギリギリのどん底生活をしているのに、別れた元夫は今では豪邸に住み、高級スポーツカーに乗り、社会的にも高い地位にいるのだ。

 

ミチヨの心は完全に病んでいた。

だか、マツコと同じ事が言えるが、いくら自分が問題を抱えているからと言って、それが他人に嫌がらせをして良い理由にはならない。

ミチヨは、自分の持つ全エネルギーを怒りと憎悪に変え、周囲に炸裂させた。

そうすることでしか、みじめな自分の心を満たす事ができなかったのではないかと思う。

攻撃ターゲットは、A社内で自分より上の役職に就いている人達(=つまりミチヨより給与の高い人達)である。

攻撃方法もマツコより悪質であった。

 
(続く)


よく観察してみると、これまでに私が遭遇したマツコのような陰険な人々には、共通点がある。

かなり高い確率で金銭問題か健康問題をかかえているのだ。
 
マツコの場合、両方であった。
まず金銭問題だが、数年前にめちゃくちゃな住宅ローンを組んで中古物件を購入したため、家計は火の車であった。
そうなれば、ご主人との口論も多くなる。
時はリーマンショック直後の景気の悪い時代。
リストラ後、マツコ夫婦の家は競売にかけられてしまった。
 
そして健康問題だが、あれだけ重量オーバーであれば病気にならないほうが不思議だ。
自分の体重を支えきれず、膝に支障を来たしてしまった為、何度か膝の手術をしている。
勤務中でも常にスニーカーを履いているのは、なにもヒールやパンプスが嫌いなのではなく、スニーカーでないと歩行困難になるからであった。
 
家のローンも膝の件も本人の自己責任ではあるが、振り返ってみるとちょっとかわいそうだ。
だからといって、それは他人を攻撃する正当な理由にはならない。
現に、借金と病気を抱えて悩みながらも他人に親切な人達は、この世の中に沢山いるのだ。
 
仕事を解雇されたことでマツコと完全に縁が切れた私はホッとしたが、恰好な攻撃ターゲットを失ったマツコは、今度は会社の近くにあるスーパーマーケットを裁判で訴えた。
このスーパーは、私達A社の社員が仕事帰りによく立ち寄っていた、皆が知っているお店である。
 
事の発端は、些細な事であった。
普通の人であれば、スルーするような小さな出来事である。
もし仮に納得がいかない場合は、「お客様の声」に書き込みするか、店の責任者に説明して改善を求めればそれで済むことだが、マツコは違う。
相手を再起不能になるまでとことん叩きつぶすのが、マツコ式なのだ。
 
このスーパーマーケットの店員がA社の社員の家族であったため、【マツコ、○○スーパーを裁判で訴える】の速報ニュースがあっという間にA社の隅々まで流れ広まった。
それも田中課長のパワハラ疑惑事件の時より凄い勢いで。
 
やはりマツコはどこに行ってもマツコなのだ。
常に毒ガスを放出して他人を苦しめないと怒りが収まらない。
彼女との出会いで学んだ教訓は、ただ一つ。
『毒ガスに気付いたら避難するべし』
 

A社の中でマツコの攻撃ターゲットは、私以外にも同じ部署内に数人いた。

田中課長(仮名)もその一人で、マツコの上司にあたる人物だが、社内の上下関係など彼女にとってはどうでもよい。

日頃から田中課長に向かって生意気な言葉使いをしていたため、とうとう彼の堪忍袋の緒が切れ、業務中に口論となってしまったのだ。

オフィスの中で二人の声がどんどん大きくなっていく。

 

と、その時、あの勝気なマツコが泣いた。

 

(↑こんな感じで)

 

両目に大粒の涙を浮かべ、少女漫画のヒロインのように泣いたのだ。

これには周りはビックリ仰天である。

 

いやいや、ひどいのはアナタの方でしょ!?・・・とは思うが、それにしても、あっぱれマツコ。

これで戦いの流れが変わった。

相手に大泣きされてしまっては、もう男性の田中課長は何も言えない。

 

そしてマツコは会社の相談窓口へ突進して行き、パワハラ被害を受けたと大騒ぎをしたのだ。

それだけで終わらない。

社内の各部署をまわり、尾ヒレを付けた誇大表現で「パワハラ、パワハラ!」と言いふらしたため、翌週には田中課長と全く面識のない部署の人たちも、「パワハラの田中」を噂で知るようようになってしまった。

 

マツコは「あいつをクビにしてやる!」と意気込んでいたが、目撃者の証言もあり、調査の結果、田中氏とマツコの両方が厳重注意を受け事態は収まった。

喧嘩両成敗というところだが、それにしても田中課長の受けたダメージの方が大きかった。

彼は多くの社員からパワハラのレッテルを張られてしまったのだから。

そして、一旦広まってしまった悪い噂はなかなか消えない。

 

マツコの挑発に乗ってしまった田中氏も不覚であったが、やはり気の毒である。

こんなこともあり、私はマツコとは戦ってはいけないと痛感した。

 

出勤日の朝、会社に行きたくない気持ちでいっぱいだが、仕方なく出社する。

マツコに会いたくない。

私は精神的に追い詰められていた。

 

やっとの思いで出社すると、既にマツコが目の前でコーヒーをすすりながら、「ルピナスさん(私)って計算高くてさー、上司の前では良い子ぶってるよね!やーだっ」と普段より1オクターブ高い声で演説していた。

マツコには数人の仲間がおり、彼女達は、「うんうん」、と頷きながら話に耳を傾けている。

もう、うんざりだ。

(↑わざと聞こえるように話すのがマツコ流である)

 

マツコのような人物が同じ職場にいた場合、どうすればよいのか?

1.我慢する

2.戦う

3.仲間になる

4.避難する

 

この四択しかない。

 

我慢する・・・だが、もちろん最初は誰でも我慢するのだ。

仕事に来ているのだから、わざわざ彼女の悪口に同調したり、耳を傾けたりしなくてよい。

業務だけに専念し、彼女の言うことは適当に流せばよい。

そうして来たのだが、我慢も限界に達してきた。

私の目の前で嫌味をぶちまけあざ笑うマツコの甲高い声・・・この声を聞いただけで全身に悪寒が走るようになってしまった。

私と数人の同僚達は、もう既に鬱の一歩手前まで来ている。

 

では、戦うか?

無理だ。

以前、マツコの嫌味に腹を立て戦った上司がいたが、彼女の巧みな手法で無残にも大敗してしまった。(詳しくは、「マツコの場合 その3」にて)

私のような小心者が戦える相手ではないのだ。

 

数人の賢い女性達は、マツコの仲間になった。

保身のためであろう。

なぜなら、「お友達」でいる限りマツコからは攻撃されない。

素晴らしい自己防衛策であるが、私の性格と器量ではマツコの仲間になるなど、到底無理な話である。

 

では、避難する? 

会社を辞めるしかない?

せっかくの正社員採用で、給与も福利厚生もそこそこ悪くないのに、マツコのために今まで築いてきたものを捨て、また一から就職活動をやり直すのは馬鹿らしい。

でも、これ以上我慢すれば絶対病気になるし、そのうちノイローゼになって自殺!ってな事になったらどうする?

自分の為にも、まだ余力があるうちに転職するしか道はないのかもしれない。

かと言って、このご時世に今と同等かそれ以上の待遇や給与の仕事をすぐ見つけられるのだろうか?・・・と不安を抱えながら、なかなか転職の決心がつかないでいた。

 

しかし、こうして悶々と悩んでいた頃、別の形で転機が訪れた。

私達が所属している部署が業務から撤退することになったと会社側から発表があったのだ。

要は、この部署の全員がリストラ=解雇、である。

 
正直、ホッとした。
即、就職活動開始である。
リストラされて心が晴れるなんて、とても珍しい現象ではないか?
マツコから離れることができて、足かせが外れて自由の身になった気がした。
以後、夜ぐっすり眠れるようになり、食事も美味しく感じるようになり、肌荒れも治った。
 
やはり、私には「避難する」、しか方法がなかったのだ。
 

このブログでは、記憶の新しい順から過去にさかのぼる形で、これまでに遭遇した人々や出来事を書いていこうと思う。

 
そうなるとトップバッターは断然マツコ(仮名)である。
 
マツコは、私ルピナスが以前勤めていたA社の同僚である。
当時アラサー、既婚、子なし、身長が低く、肥満体型。
職場ではいつもダボっとしたTシャツを着て、ひらひらスカートの下にカラフルなレギンズをはき、靴はスニーカー。パンプスやヒールを履いてきたことがない。
普段着と変わらないので、オフィスではかなり浮いた服装である。
ノーメークで、髪をお団子にまとめ上げ、常に眉間にシワを寄せている。
ムーミンにでてくるキャラクターのミイが太ったイメージである↓
 
 
マツコがとにかく強烈な個性の持ち主である理由は、外見よりも、その口から延々と溢れ出る愚痴と妬みと悪口のオンパレードにある。
これでもかー!っというくらい、常に、誰かに向かって怒りをぶちまけているのだ。
 
仕事上、取るに足らない小さなことでもネチネチと愚痴って、最終的には大きなクレームに仕立て上げるのが得意である。
 
また、意地悪が大好きである。
思い込みで他人を非難し、執拗に嫌がらせをすることで、自分の存在価値を実感しているのかもしれない。
完全にモラハラ女である。
 
私がこの部署に異動してきた最初の月にたまたま良い成績をだしてしまったのがマツコには面白くなかったようで、それ以降ずっと嫌味が続いている。
他にも数人、彼女に妬まれてターゲットになってしまった同僚がいる。
 
他人の悪口を言う女は、なんて醜いのだろう・・・
私にとってマツコは醜い塊(かたまり)であった。
こんな彼女が、勤務中に隣の机でネチネチやっていれば、普通の人は発狂する。
 
マツコの陰湿な言動を垣間見るたびに、私は動悸が激しくなり、自律神経が乱れていった。
 

50歳目前アラフィフの私ルピナスは、今、幸せを感じながら暮らしている。

いつからこんなに穏やかな日々がやってきたのか思い返してみると、40代前半で息子が生まれた頃からである。

日本人女性の平均年齢は87歳。

人生の折り返し地点にして、やっと手に入れた心の安定と平穏だと思う。

 

超高齢出産だったので、育児は体力的にキツイこともある。

しかし、今まで受けてきた陰湿ないじめや暴言や暴力に比べれば、幼い息子と接している時間は、たとえ体が疲れても、この上ない至福の時である。

 

結婚したから、息子が生まれたから、だから幸せ・・・・ではない。

たしかに間接的にはそうだが、やはり一番の理由は、パンデモニウムから脱出したことである。

 

私が勝手にそう呼んでいるパンデモニウム (pandemonium) とは、ジョン・ミルトン(1608-1674)の抒情詩「失楽園」に出てくる地獄の都市で、そこは、悪魔たちが潜む殿堂であり、悪や陰謀が渦巻くドス黒い場所である。

日本語では伏魔殿(ふくまでん)という訳語がある。

 

今の世の中はパンデモニウムで溢れている。

学校や家庭や職場はもちろん、趣味のサークルやママ友同志のグループでも、いじめ、DV、モラハラ、パワハラ、セクハラなど、陰湿な毒ガスを放し、他者を攻撃することで自分の価値を見出そうとする心の病んだ人々がいる。

 

この類の人々の一部には凶悪な犯罪者もいるが、多くは、一見ごく普通の人達である。

家族もいれば、友達もいる。

そして、人を苦しめているという自覚がない。

 
私は人生の貴重な半分を、彼らによって翻弄され、痛めつけられて過ごしてきた。
 
子供の頃からのいじめ、
父のDV、
毒母・毒姉、
元夫のモラハラ・借金・浮気、
上司のパワハラ、
職場のドロドロな人間関係
 
等々・・・これから書いていくことは、私の回想録であり、また苦しい体験から学んだ教訓である。