マルモのおきてがみ -2ページ目

福島で働くガレキ撤去作業員に捧げるポエム

あるガレキ労働者のエレジー No.4
マルモのおきてがみ

さっそう
現地で働くぼくは
朝は鼻血が止まらない
興奮で
めまいも動悸も止まらない

家に残した妻子は信じてる
ぼくも信じてる
誰かが何かを信じてる

ある日
突然惨事が起きて
波が多くの人を潰して消えた
ぼくはただ呆然と立ち尽くしていた

都会は便利だ
自分探しをしていた
(または単にお金が欲しかっただけなのか)
右手には
家のポストに投げ込まれたチラシ
「ガレキ撤去作業員募集!月収80万以上!」
すぐに連絡先にかけた

さっそう
現地にきたぼくは
朝は鼻血が止まらない
現場に出る直前に
身だしなみを整える
意味があるのかわからない
興奮で
めまいも動悸も止まらない
家に残した妻子は信じてる
ぼくも信じてる

つよく 念じる
つよく 念じる
つよく 念じる
つよく 念じる

ここに来たことは
間違いだったのだろうか

つよく
念じる