いつもお世話になっているヤフオクで、DIAMOND DP-CP5ジャンク品をポチしました。
3.5~28MHz 5バンドGPです。サブアンテナとして使えればなぁ~と思いまして・・・

出品者情報では、SWRが下がらないのでジャンクとのことです。
この手のアンテナは、設置場所によってSWRが下がらないこともあるので
故障品か設置環境によるものなのか?この辺が楽しみです!

昨日の午後、21MHz専用GPを降ろし、とりあえず説明書どおりに組み立てて
仮設置まで済ませました。今の時期、日没が早く、気温も一気に下がるので
午後の作業は、時間に限りがありますね。

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折角なので、綺麗に磨いて、コーティング剤を塗布しました。
ラジアル部は、調整が必要なので最後に塗りましょう。
(12/3 朝撮影です)

さて、ジャンク加減はどうでしょう・・・
21MHzと28MHzは、正常のようで綺麗にSWRが下がります。
14MHzは、12.8MHz辺りにディップ点があります。
7MHzと3.5MHzは、全くだめです。アナライザで見ても、同調している様子がありません。
なるほど、ジャンクですね。

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まずは、ラジアル部を外しながら各バンドのSWRを確認。
マストステーが針金だったので、影響を考えて、ナイロンロープに変更しました。
結果は、大きな変化はありません。マストとアンテナ本体は、絶縁状態になっているので
こうなると、輻射エレメント側の問題みたいです。
このままだと21MHzと28MHzの2バンドしか使えませんからね。
もう少し何とかしましょう。

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説明書には、Wトラップとして書かれていませんが、まずかここが怪しそう。
分解してみましょう。

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トラップ部分は、こんな感じです。
外側のパイプをポンチでカシメているようです。
カシメてある部分をドリルで穴を開けて、取り除けば外れるかな。

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ドリルで穴を開けたとき、バリが立ってしまい、ちょっと外しにくかったですが、
なんとか壊さず分解出来ました。

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ひとつのトラップの中に、2バンド分のトラップコイルが入っています。
このアンテナには、50MHzのラジアルが付属していませんが、これを見ると50MHzのコイルも
入っているようです。右から、50、28、21、14MHzの順になっていると思います。
このシリーズには、50MHzに対応したモデルもあるので、この辺は共通仕様になっているのか。

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分解したWトラップをよく見ると、14MHzのトラップがリベット部分で外れています。
恐らく、風でアンテナが揺れるとこの部分に負担が掛かるようです。
ここまでわかれば、修理は簡単です。
リベット部分をドリルでザグリ除去。タッピングビスと丸端子を付けてはんだ付けです。
不具合の内容と故障箇所が一致しているので、恐らくこれが原因ですね。

修理後は、元に戻して、穴が空いたトラップコイルの外側は、ホットボンドで埋めました。
念のため、最後にテープを巻いておきました。

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アナライザを接続し、14MHz以下のバンドを再調整しました。
今度は、きちんとディップ点があります。
さすがに3.5MHzは、帯域が狭いですね。

実際に聞いてみた感じでは、21・28MHzはDP同等レベルですね。
帯域は、取説以上に広く、CW/PHONEとも使えます。
垂直偏波なので、28MHzは、29MHzFMように再調整しても良さそう。
垂直偏波は、ノイズがS2ぐらい多い感じ。
14MHzは、比較アンテナが他にないので?です。今までアンテナがなかったので
聞こえるだけでもいいですね。(免許もないですが・・・)
7MHzは、ロータリDPよりS2程度弱いですが、6エリアの移動局を呼んだら
一発で取ってもらえました。
3.5MHzは、さすがに厳しいですね。比較アンテナがフルサイズツェップですが
ツェップで聞こえている信号が全く聞こえないこともあります。
その分、空電ノイズも少ないので、ある程度、強い信号であれば、ノイズがない分
聞きやすいときもあります。

ラジアルを追加して、色々、遊んでみようと思います。
ジャンク品でしたが、無事復活出来ました。