先週、ハード・オフでジャンク受信機をゲットしました。
広帯域受信機 アルインコ製 DJ-X11です。
ジャンクでしたが、付属品一式付き。程度は、かなり良かったです。
ジャンク内容は、「充電しましたが、電源入らず」ということでした。
税込み5400円也。直れば、相当な儲けモンですが、直らなければ不動品でヤフオク行き。
直らなければ、損は確定で、リスクは高いですが、ダメ元で購入しちゃいました。
比較的新しい機種であり、ヤフオクでも完動品なら、中古相場で20～30Ｋ円ぐらいします。
買ったまましばらくそのままにしてあったのですが、今日は、天気がイマイチで午後、暇でしたので
修理に挑戦しました。
回路図もありませんので、勘で勝負です。
経験上、電源が入らないパターンは、コンデンサの容量抜けが多いのですが、果たしてどうかな？
まず、付属のアダプタを繋ぎ、本体の電源ON！
「おかしい？普通に電源入るじゃん！」
一通り操作してみましたが、異常なさそうです。
故障が再現出来ないと修理出来ないので経過観察中です。
推測ですが、
①付属のバッテリが完全放電に近い状態になっていて、チェック時の充電で充電されなかった？
②充電スタンドに本体をセットし、充電するスタイルですが、セットが悪く、充電が完全にされなかった？
③電源ONするには、電源ボタンを長押しする必要があるため、操作不十分で電源が入らなかった？
④電源部が不安定でたまたま、電源がONした可能性？
まあ、色々、推測が出来ますが、とにかく故障が再現しないと対応が出来ませんのでしばらく使ってみよう。
本体は、ちょっと大きめですが、多機能です。
受信周波数は、取説によると0.05～1299MHzまでと広帯域です。
なんとオールモードで受信出来、メイン・サブバンドの2波同時受信が可能。（サブ側は、周波数制限あり）
オプションの接続ケーブルと使うと、パソコンでメモリ編集が可能など・・・
説明書をよく読まないと、使いこなすのは難しそうです。
通常の周波数表示の他、メモリに名前を付けると、漢字表示も可能です。
あらかじめ、本体には多数のメモリがしてありますので、このままでも使えます。
左がメインの操作つまみ。右がサブの操作つまみです。
上段がVFOやメモリを可変、下段がAFVRです。
スケルチは、プリセット式でキーを押してから、任意の位置にセットします。
サイドのボタンで一時的にオープンに出来ます。
ネットで検索すると、受信に関して、色々、辛口な評価が書かれていますが、実際はどうでしょう？
これだけの広帯域をカバーするのですから、当然、感度の差は発生します。
自分が受信したい帯域での感度がたまたま悪ければ、辛口な評価になりますね。
さて、しげじぃのところで使う場合はどうでしょうか？
まず、中波帯からチェック。
バーアンテナを内蔵しているそうですが、NHKとTBSぐらいしか受信出来ずです。
短波帯も聞こえるポケットラジオが別にありますが、それより感度悪いですね。
長波帯を含め、このバンドは厳しいかな・・・
HFアマチュア無線帯は、いっぱい局数がいる７MHｚ帯でチェックしました。
付属ホイップでは、受信出来ませんでした。
マルチバンドのロータリDPを接続したところ、多数の交信を受信することが出来ました。
予想以上にSSBが綺麗に復調出来ました。最小ステップが50Hzということで、自然な音に復調出来ます。
フィルターが広帯域なので、局数が多いと被りの影響が大きいです。
適度にアッテネーターを入れた方がいいですね。
FM放送帯は、まあ、普通です。
付属のホイップアンテナは、全長が短いので、イマイチですが、外部アンテナを接続すると他の受信機と
同等に聞こえます。
テストに使用するアンテナは、17ｍの高さに上がった全長50cmほどのホイップアンテナです。
ＶＨＦエアーバンドも特に感度に不満なし。
120.5MHzの東京ACCは、フルスケールで入感しています。
ANAのエンルート用カンパニーも良好に受信出来ます。
ただ、このSメーターは、軽すぎですね。ちょっとした信号でフルスケールになってしまい、BUSYランプと
対して変わらないような・・・これは、他社の受信機も同様です。
付属ホイップ基準で合わせてあるのかも知れません。
鉄道無線（Cタイプ）は、交信がなく未確認です。
接近警報は、フルスケールで受信出来ています。（アンテナから上越線が見える距離です）
144と430MHz帯は、GPを繋いだモービル機で受信可能な信号は、すべて受信出来ました。
聞きやすさは、モービル機に負けますけど・・・。
USBの復調もこの手の受信機としては、良好です。
450MHz帯は、地元タクシー無線で受信確認しましたが、普通に聞こえます。
これより上の周波数は、本日、未確認です。
この上の周波数を広帯域受信機で聞くこともないですね。
という訳で、ネット上で書かれているほど、悪くない印象です。
「電源入らず」が再発するかわかりませんが、しばらく使ってみましょう。