足先が冷たい。

冬場は足先が一番冷える。普段から家のなかでは靴下を履かない自分にとって、冬はなかなか強敵だ。

最近は闘いを放棄して履くようにしているのだが、昨夜は裸足のまま寝てしまった。

朝起きて、足の指が冷たい。痛い。
霜焼けか何かわからないけれども、まだ痛む。

足の指、その一本一本がないと足は成り立たないし、足がないと歩けない。足先は人間にとってかなり重要な役目を果たしているわけだ。

でも、普段足先をじっくり眺めることはない。

風呂でじっくりと眺めてみると、なるほど、なかなかにダメージを負っているご様子。

顔は化粧、髪はトリートメント、腕や脚はクリーム、でも足先や足の爪は、特にケアをしてこなかった。だって身体のコアから一番離れている。

でも、足の爪がなければ私たちは歩けない。歩けなければ食べ物を得ることもできない。外敵から身を守ることもできない。

大切なものは、足の爪みたいに、自分から離れたところにあるんじゃないだろうか。

もちろん、目や脳だって大事。近くにある。

でも、遠くにあるものは、意識しないと守れない。でも意識することって、そんなに難しいかな?

ちょっと意識して足の爪を守ってみてほしい。そうしたらきっと、遠くの大切なものが何か分かってくるんじゃないかな。



私の足の爪は、誰のことなんだろう。