ストーカー

オカマらしき男につけられているようだ。
今のところ、男にオカマかどうか直接に問いただしたわけでは無いので本当のオカマかどうかはわからない。
しかし、あの歩き方を見れば誰もが男のことをオカマだと言うだろう。
あのカマ野郎め！あの内股歩きが気に入らないぜ！これ以上俺の後をついてくる気なら、俺にだって考えがあるんだ！
まずはカマ野郎の股間にヒザ蹴りをくらわして、オナベの底力を見せ付けてやるんだ！オナベはなめられたら終わりなんだよ！
被害妄想癖のあるオナベは今日も地下鉄のホームで目を光らせている。

ペット

「約束があるから、もう行くぜ」
「ちょっと待ってよ。まだ十分も経ってないのに」
「うるせぇ、昆虫の分際で、この俺様に楯突く気か？」
「そんな、サディスティックなあなたに惚れたあたしがバカな女だったのよね」
「おまえは女じゃねぇ、小学生の時に飼ってたクワガタ虫だ。わかったか？クワガタ虫に似てるから今まで遊んでやったんだ」
「わかったわ。私はクワガタ虫。そして、あなたはあたしを置いて他の女のところに行くのね」
「ばかやろう！次に行くのは中学生の時に飼ってたハムスターのところで、その次に行くのが高校生の時に飼ってた熱帯魚のところで、その次に行くのが・・・・」

チャトラ

無表情で、あたしの愛撫をやり過ごす君。時には欠伸をしたり、時には見えない何かを見ようとして空の一部に意識を集中したり。君にはきっと、あたしの姿なんか見えてないんだろうなぁ、と野良猫に話しかけても仕方がないわよね。