サマー!!!!
夏と言えば海!!
海と言えば夏!!
ああ言えばジョウユウ!オレ、ジョウコウ!
嘘です。さすがに二週は引っ張りません。
でも夏と言えば海ですね!
先日のHOMIES GOA HEADなどのみんなで逗子の海に行ってきましたよ!
まずは逗子の駅で合流したメンバー、しかし合流したのは予定時刻の1時間後でこの遅刻魔のわたくしでも30分待つハメに。←
そして合流し、海へ向かう道中浮き輪などの売ってるお店に。
そこでみんなが浮き輪や水鉄砲を購入する中、わたくしは1500円くらいのボードっぽい?座椅子を伸ばしたみたいな形のやつを購入。
パッケージには「サーフボードにもなるよ!」みたいな売り文句。昭和っぽいレトロな箱のデザインに惹かれました。空気を入れていざビーチへ。
最高の仲間に昼間からの酒、サンサンと照らすご機嫌な太陽に答えるような砂浜、キラキラに輝く海に透き通る…水汚ないなオイ。
なんやねんこの水!ドブやないか!きたなっ!!!
でも上京して始めての海水浴だったのでそんなの気にしません。テンションはあがるばかりです。
そんな感じの入りで海水浴とBBQを楽しむ予定でしたが、この日死を覚悟する出来事があるとは…。
一通り遊んだあと、“ズノリさん”という人と“テツシ君”という人と三人で沖まで行こうという話になりました。
二人は浮き輪で、わたくしは例の板っぽい浮き輪を武器に向かいます。
二人は心も浮き輪も「ふたりでひとつ」なので機動力に欠けますが、時間もたっぷりあるのでそこはマイペースに目指します。
そして沖に到達して三人は喜びます。ここまでは良かったんです。
ここでズノリさんが一言。
ズノリ「ヒロム海パン脱いだらマジ気持ちいいぞ~!」
ヒロム「え~?なんすか~?」
昼下がりの海で和やかな遊泳を楽しむ中、わたくしはちょっと離れた所で海パンを脱ぎながらこう答えます。
その時です。
夏の南風のイタズラ、突風がきました。
右手には海パン、左手だけで抑えていた浮き輪板は飛んでしまいます。
ヒロム「うおっ!ヤバイ!」
でも大丈夫です、ほんの2m飛ばされただけです。すかさずそれを泳いで追いかけます。
その時です。
夏の南風のイタズラ、突風が再度きました。
右手には海パン、泳いで進むスピードも激減しているわたしは間に合いません。
なんと今回の突風でなんと砂浜まで飛んでしまいます。一瞬にして血の気が冷めます。
ヒロム「助けて~!!!!!!!」
まず全力で二人に助けを求めます!!
ズノリ「大丈夫かー!今助けにいくぞー!!!」
そういって浮き輪にバタ足をかます2人。そしてどんどん距離が引き離されていく2人。え?離される?
そうです、海の潮の流れを甘く見てはいけません。クソみたいな二人のバタ足だけじゃ逆らうことは出来ません。
立ち泳ぎで踏ん張るわたくしを尻目に、まるでコントのようにぐんぐん距離が開く。
ここで冷静な判断が頭をよぎる。
あいつらは信用出来ない。そういつだって信用できるのは自分だけだ。
堅い誓いと信念がここで生まれます。
そうだ、オレだって漢だ。
泳ぎは得意でないが根性だけは誰にも負けない。
25mのプールは息継ぎなしで泳げたし、何メートル泳げるか?の対決で初めて一キロ以上を泳ぎライバルに差をつけたではないか。
こんなすぐの距離大したことないぜ。落ち着けオレ。すぐに足がつくポイントに来るさ。
しかし誤算が一つあるのです。愛媛出身であるわたしは瀬戸内海育ち、そう、太平洋は波がとても強いのだ。
必死に泳いでみるが、右手には海パン…なかなか前に進むことが出来ない…!!!
クソッ…!!パソコンをお使いの方はここからはタブを開いてこの曲を聴きながら読んで欲しい…!!!
http://www.youtube.com/watch?v=8Otdwvlj178
ヤバイ!どうすれば良いんだ!
鼓動とともに焦りは最高潮に到達する。
ここで今一度冷静に考える、すると一つの大きな問題に直面する。
海パンをどうするか?
である。
この元凶である海パンを捨てさえすれば砂浜に到達するのはかなりのイージーモードになる。
しかし家から下半身は海パン一丁で来たわたくしにはその後のBBQなども控えているし、色々不都合が極まりない。
息を止め水中へ潜り、履くことを試みる…。しかし海は汚く視界はゼロ、そして片手で脱いだものだから裏返ってしまっていて海パンの裏の白い編み編みのやつも出てて体は浮くし波はくるし息は荒れるしで履くことが出来ない…。
“背に腹はかえられぬ”とはまさにこのことだろう。
チ〇ンコに命は代えられない。
Dead or Alive.
Dead or Kaipan.
一瞬の出来事なのに長い間頭を回転させてるような感覚に陥る。。。
これって死ぬ前の走馬灯のやつやん!ヤバい!
迷っている間に体の体力はどんどん海に蝕まれていく!
何も考えないことを決意!限界にきたら海パンを捨てれば良い話だ!
無心で泳ぐオレ!右手には海パン!二人はバタ足で体だけこっちに向けてファラウェイ!オレの右手には海パン!
頭をあげて泳いでいると波に飲み込まれ海水を飲んでしまうし、目にも水が入ってくる!!右手には海パン!
もう目を瞑って全力で前進することを決意!!ライクア本気スタイル。
今後一切海で水泳帽を被って横に本気泳ぎをかますおじさんをバカにすることは出来ない。そしてオレの右手には海パン!
しかしこんな時に限って
「サーフボードにもなるよ!」
の売り文句を思い出しツボに入り笑ってしまう。頭の中でつっこみを入念に繰り返す。
なるわけないだろ(^O^)/
なんでだよ(^O^)/
こっちは溺れてるよ(^O^)/
そうだった、今溺れてるんだった。
クッソ.…オレはここで海パンを守って死ぬのか…!
そんなことを考えながら泳いでいると、人間の集中力は不思議なもので、本気になると途中から泳ぎにも慣れたような感覚になる。
「もうこの辺でえんとちゃうやろか。」
そう思い目を拭い足をつけると、なんと!無事に足につくポイントまで到達しているではないか…!!
もう完全に生きていることを実感。生きていることは本当に素晴らしいことであることを再確認。
ゼェゼェと息を切らしながら浜辺までの道のりを歩く。気分は帰ってきた勇者である。
浜辺に到達し、何故か沢山の視線を浴びる。
きっと知らない人もみんな心配してくれてて勇者の帰還を賞賛してくれているのだろう。
そして安堵と共に、盗まれた体温を取り戻すが如く温かい砂浜に腰掛けて状況を確認する。
ヒロムのその右手にはしっかりと海パンが握られていた…
CaptainJk(「サーフボードになるよ!」って考えた奴ぶっ殺す。)