台湾に忘れ去られた日本の心があった。
$かつて日本は美しかった

 金美齢さん著「戦後日本人の忘れもの」で日本精神(リップンチェンシン)について書かれています。日本人が持っていた「清潔さ」「公正さ」「勤勉さ」「責任感」「規律遵守」「信頼」「滅私奉公」を指すそうで、戦前の「日本精神」とは異なり台湾で生まれた「日本精神」(リップンチェンシン)だと書いています。「大和魂」「武士道の精神」は良く聞きますが、多くの人は台湾でいう「日本精神」という言葉は聞いたことがないでしょう。

 台湾は戦前は日本領でしたが、昭和20年(1945年)、日本の敗戦後、中華民国国民党(外省人という)が入り込んできました。その所業は酷いもので、公的資産の私的占有、窃盗、恣意的な朝令暮改、賄賂政治、縁者登用、終身議員、一党独裁などなど挙げられます。
 例えば、日本時代はタバコは専売制でしたが、大陸ではそのような制度がありません。それで大陸産のタバコが露天販売されるようになりましたが、それは"密輸品”とみなされ、違法行為とされました。それで没収されるのですが、その没収タバコを外省人がまた販売するのです。お酒も同じで販売していると没収され、外省人によってさばかれたといいます。彼等には罪悪感はありません。

 本省人(もとから台湾にいた元日本人)は日本時代を懐かしみ「犬(日本人)が去って豚(支那人)来たり」と吐きました。犬はうるさいが守ってくれる。しかし豚は働かずにただむさぼるだけという例えです。
 そんな中で生まれたのが「日本精神」(リップンチェンシン)という言葉なのだそうです。
 台湾では「あの人はリップンチェンシンだから」というと真面目で勤勉で堅物の人を指し、「あの店はリップンチェンシンだから」というと信用を重んじて約束を守る人という意味になるそうです。この対語として「中国式」という言葉があり、これは「ルーズ」「無責任」「欺瞞的」「金が万事」という意味になります。

 平成11年(1999年)、金美齢さんは東京大手町での講演で次のように訴えています。
「・・・戦後、台湾では、”日本精神”なるものが薄れてゆき、自分さえよければ良いという”中国式”に染まりつつ現状を憂いています。ぜひ、皆さんも歴史的に、伝統的に持っていた日本人の徳目、日本人のすばらしさを再評価して、それをなんとか次の世代に伝えてゆくという仕事に、日本人一人一人が参加してほしいのです。それが、台湾のためなのです。日本がちゃんとしていなければ、台湾は、存在できない。日本と台湾は運命共同体だと考えています。
 (中略)
 日本は、責任を持ってこの地域のリーダーであるという使命を果たしてほしい。日本以外にはないのです。覇権主義国家の中国にこの地域のリーダーシップをとってもらっては、皆が迷惑するのです。
 ですから皆さん、”覚悟”を決めて、この地域のリーダーを担えるような国をつくりあげていってください」


 今の日本はどうでしょう。政治は腐敗し、官僚も民間も自分さえよければいいという個人主義、利己主義、権利主義に陥っています。われわれは「戦前真っ暗」という自虐史観を刷り込まれてきましたが、本当の歴史を取り返し、再評価し、日本人が本来持っていた徳目である「日本精神」を復活させるべく目覚めるときではないでしょうか。それは日本のためだけでなく、アジアのためでもあり、そして我々の子孫のためでありましょう。



参考文献
 ワック「戦後日本人の忘れもの」金 美齢(著)
 小学館文庫「台湾人と日本精神(リップンチェンシン)―日本人よ胸をはりなさい」蔡 焜燦 (著)

添付画像
 台湾にあった高雄州庁(PD)

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日本と台湾は一心同体:Japanese and Taiwanese like each other
ttp://www.youtube.com/watch?v=gwPwOrmdlMs



ナレーションで「台湾は日本の植民地となった」と言っているが、植民地ではなく内地延長だった。「植民地」と言い出したのは戦後になってであり、悪意ある思想によるもの。