最近、ブログを始めてから

「ちょっと笑った」

「ついつい見ちゃう」


なんてお言葉を頂くことが少しずつ増えているのだが、嬉しい反面、恥ずかしさすらも感じている。


あなたの貴重な時間をこんなくだらないブログに時間を費やすなんて今、画面越しのあなたもなかなかの変態なのだろう。

失礼は承知で言うが変態だ。




さて世間はいわゆる師走だ。

もう2024年が少しずつ顔を覗かせている。


年末年始は連休で嬉しいやらゆく年くる年でなんだか落ち着かない。

特に大晦日なんかはそうだ。

古い年と新しい年の狭間の境遇に自分自身の気持ちの置き所がわからないのは昔から変わらない。


実家には飛行機に乗らなければ帰省も出来ず一人暮らしをしてからというもの大晦日はだいたい独りで過ごしている。

友人を誘おうにも大体の友人は実家に帰省したり家族とゆっくりと過ごしているだろう。

大晦日や元旦に誰かを誘う勇気は毛頭ない。


潜在意識的な問題なのだとは思うが、独りとはいえ、そのある種のお祭り的なイベントには参加したいのであろう。

わたしなりの抗いだ。


毎年恒例として大晦日の夜には決まってピザをデリバリーで頼む。

しかし、ここで問題が生じるのだ。


デリバリーするということは配達員さんが自宅まで運搬して下さる。

その際にわたしが毎年気にかけていることは


「こいつ大晦日なのに独りでピザ食うとかめちゃくちゃ寂しい奴じゃん」


と思われてしまうのではなかろうか。

という不安が押し寄せる。



でもだ、相手にそれを感じさせなければその時点でわたしはその勝負に勝っている。



そう考えたわたしは解決策を見出した。



注文の際に

おそらく複数であろうLサイズのピザ

ドリンクは2.3個

サイドもつける。



これで配達員さんも独りとは思わないであろう。



いや、待てよ。

注文内容を把握している配達員さんが大晦日の夜の2.3人はいるであろう楽しい会に熱々のピザを配達してくれた際、自宅の呼び鈴を鳴らし玄関を開け、目線を下げた先に靴が一組しかなかったらどうだろう。


Mサイズのピザ

ドリンクひとつ



「こいつ大晦日なのに独りでピザ食うとかめちゃくちゃ寂しい奴じゃん」





「こいつ大晦日なのに独りでピザ食うの悟られたくないから強がってわざと注文数多くして結局独りで食べるとかどちゃくそ寂しい奴じゃん」


わたしの滑稽さが増すばかりだ。



ピザを注文し自宅のありとあらゆるそれらしい靴を玄関先に並べテレビの音量を上げるところでわたしのピザの受け取り準備は完了するのだ。




今のところ、相も変わらず予定はない。

恐らく2023年の最後の晩餐は

プルコギとマルゲリータのピザであろう。


みなさんが日本流の年越しそばを食べている最中

わたしはイタリア流の年越しを執り行いピザを食べているのだ。



イタリア流の年越しをしたっていいじゃないか。

イタリアの年越しは日本時間の1月1日8時だった。



先におけおめしててな日本。