韓国映画です。純愛悲恋物語。
このタイトル、すごいと思いません?
どれだけ、泣かせてくれるのか・・・。
今、いろいろもろもろあって非常に泣きたい私は、期待して観てみました。
クォン・サンウ主演で、監督はなんでも詩人だとか。
泣かせて~、泣かせて~よ、と研ナオコさんの歌のような気分でしたが。
途中までは良かったんですよ。
でも、何故か、ここからが泣けるというところで、一気にひけちゃったみたい。
夫は、そこから涙こぼしてましたが、私は、ちょっと違った。
クライマックスのもっていきかたが、私の感覚とあわなかったようです。
でも、まぁ、そこそこに悲しかったですよ。
って、なんだか意味不明ですね(笑)
次の日、韓国ドラマにはまっている友人二人に見せました。
一人は、私と同じような反応で、一人は夫以上に大泣きしてました。
それから、今日の読売新聞からです。
英国を代表する作家、カズオ・イシグロさんのインタビュー記事が載っていました。
代表作『わたしを離さないで』の映画化に合わせ10年ぶりに来日とありました。
ご存知の方はご存知でしょうが、彼は日本生まれで5歳のときに渡英。
『日の名残り』でブッカー賞を受賞し、一躍知られるようになった作家です。
私は『日の名残り』が好きです。映画化されましたが、その映画も大好きです。名作です。
イギリス社会の象徴のような‘執事’を主人公にしたこの作品を、日本人作家が書いたということで話題になりました。イギリス人以上に理解しているという評価で、英国人には驚きだったようです。
ですが、読んで、観てみればわかると思いますが、日本人の心に通じます。いや、文化にも通じてると思います。当時、私は、その思いを強くもったものです。
彼は、5歳で、イギリスの(どこか地名は忘れましたが)地方に家族で行き、そこで、すんなりその地に溶け込み、周りの子供たちに差別されることなく仲間になったと言ってました。
その恵まれた環境が、イギリスを好きになり理解出来たんだとも。
「母の言葉を聞いて育ったので女性の話す日本語だけはわかる」と、今日の新聞にありました。
そして、作品のテーマはの問いに‘Life is too short.’
「人生は短い。『もののあわれ』という言葉は、私が小説を書くうえで常に心の中にあります。『わたしを離さないで』の登場人物は、とりわけ短命を強いられている。でも人生は短いからこそ、自分にとって何が一番大切なのか人間は考える。愛、友情、尊厳、お互いをいたわる大切さを知ります」
ということです。
「日の名残り」も良かったら観てみてください。