昨日、近くの大学で講演会があると友人に誘われ、出かけてきました。


講師はグレッグ・アーウィンさん。


アメリカの方です。日本に来てもう長いようで、日本語はペラペラでした。


日本の童謡に魅せられ、自らの視点で英訳し、日本各地でコンサート等の活動をなさってる他、テレビ、ラジオ、声優、司会など幅広く活躍されてる方のようです。


私、存じ上げませんでした。


昨日は、講演会ということでお話がメイン。


生まれは五大湖の近くウィスコンシン、ご両親が23歳の年齢差カップルで、父親は周りからおじいちゃんによく間違われたそう。父親はアルコール依存症だった。そして、戦争を体験してるので、日本が大嫌い、相当な偏見を持っていたんだそうな。


でも、母親がそういう偏見を持たないようにと教えてくれた。

そして、父親が、あまりに日本を嫌っていたので、ある意味、それで自分は日本に対してすごく興味が持てたのかもと。


ハワイ大学で日本語を学んだ時、授業の一環で映画「生きる」を観賞。黒澤明の名作です。

グレッグさんは、この映画の主人公、渡辺さんに深い感銘を覚えたんだそうです。

そして、生きてる間に、何かをやらなければという気になったんだと話してました。


私もこの映画を観てますので、彼のこの話にはうなづきながら聞いておりました。

グレッグさんは、後に日本に来て、日本人が「生きる」を多くの人が観てないとしって唖然としたそうです。


そんなこんな、日本に来てがんばりなさいよ、という声もかけてもらったので、その人を頼りに来たら、あら、ほんとに来たの~、まぁ頑張ってね・・・で、終わってしまったという話や、その後、いろいろな仕事を経て、日本の童謡を知り、その詩に託された日本人の心を知って、ますます日本が好きになっていったと、そんなグレッグさんでした。


あかとんぼ、ふるさと、七つの子、浜辺の歌、アメフリなど、久々に一緒に歌ってきました。


終わったあと、会場を出た場所から、海が見え、真っ赤なまん丸のお月さまが見えて、ホントに心洗われたという気持ちでした。