「なりたい自分」だとか、
時々聞く言葉。
あんまり考えたことはないし、
特に、なりたい自分は無い。

というより、

自分はどこまで行っても、
良くも悪くも自分でしかないので、
どーにもならないと思ってる。

自分以外になりたい、
って事でもない。

自分の嫌なところはいくつも知ってる。
知ってて治さないのではなく、
わかっていても治らないから嫌なんだな。
よくないところも沢山知ってるし。

良いところは、知らない。

自分の長所はなんだ?

子供の頃から、
今でも、
色々興味は持って、
可能なだけ触れてみて、
いくつかは、
そこそこ出来る位にはなった。
どれも我流だけれど、
そこそこには。

全部、
そこそこで止まる。
そこで飽きるとか、
満足するとか、
努力をやめるとかではなく、
それ以上にはなれない。


最近のは知らないけど、
ファイナルファンタジーには、
「白魔道士」「黒魔道士」が、
それぞれ白、黒の魔法を使える。
そこに、両方使える上に、
剣も振れる「赤魔道士」ってのがいて、
こいつは序盤は結構強い。
接近戦でも戦えて、
相手の弱点を突く魔法で一掃しながら、
仲間のサポートも出来る。

でも、
低レベルの魔法と、
低ランクの武器や鎧までしか使えない。
だから、
中盤以降は役に立たなかったり、
お荷物になったりする。


僕は、
こんな感じだ。
何をやっても、
何を作っても、
半端なところまでしかできなくて、
だから、
唯一無二のモノになれない。


なりたい自分なんてない。
どれでも良い、自分の持っている武器が、
誰かの役に立ったり、
他の人にはできない事が出来るなら、
赤魔道士でも胸を張れるだろうな。