ギターは好きだ。
練習は苦手だから、
腕は上がらない。
でもギターは好き。
子供の頃、
まだあまり集中して音楽聴いたりしなかった頃、
多分何かのテレビ番組で、
偶然通りすがりに聴いた曲が、
聖飢魔IIの「FIRE AFTER FIRE」だった。
その前にも幾つか音楽は聴いてたし、
流しながら歌ったりはしてたけど、
この時のFIRE~の衝撃が、
実は一番強く残ってる。
そのあと、兎に角、聖飢魔IIの手に入る曲を聴かせてもらって、
ハマってしまったのだ。
写真とか見ながら、
ギターを構える姿に憧れるようになって、
でも、なぜか初めはベース買った。
単純に、ギターやりたいって友人は幾らかいたけど、
ベースの声は聞こえなかったから、
こっちやったほうがバンドに誘われるんじゃないか、
位の理由で。
弾けなかったね。
てか、
当時はベースってのが何をやる楽器なのか知らなかったんだから、
弾けるわけがない。
それで、触らなくなって、
ずいぶん放置した。
改めて楽器持ったのは、
世間的には随分遅くなってから。
バンド組むような友人もいないし、
誘えるような友人さえもいないし、
って中で、
その頃はhideのソロ聴いてたから、
安いギター買ってきて、
「beauty & ptupid」
スコア見ながら一人で覚えて、
一曲弾けるようになるまで、
どんだけかかっただろうか。
ギターの甲高い音は、
実際は苦手だ。
僕は太くて重い音が好きだ。
でも、
ギターは好きだ。
本体の姿が、
構えた姿が、
美しいと思えるから。
だから、
美しく構えない人は好きじゃないし、
個人的には、
壊すパフォーマンスは大嫌いだ。
どだい、自分の大事な相棒たる楽器を、
わざわざ壊すなんてどう言うつもりだ。
床に放り投げたりも嫌いだ。
沢山持ってるギターを、
大事にしてるかと問われれば、
他者が望むような大事にし方はしてないだろうけど、
どれも僕が見つけて、
惚れて連れてきたものだし、
どれも同じじゃないから、
全部大好きな仲間たちだ。
今は使ってないモノもいるけど、
全部大事なんだ。
うまく弾くこととか、
それよりも、
僕は見た目が美しいことが、
ギターを好きな理由で、
ギタリストの人たちには怒られるかもしれないけど、
衣装の一部、でかいアクセサリーに近い感覚だな。
しかも音が出る。
すごく良いものじゃないか。
録音したり曲作るときに、
よく使うのは絞られるけど、
ライブの場合は全部見た目で選んでるかな。
じゃなきゃ、
あんなに重いのにアクリルのとか、
弾きにくいのに変形Vとか買わないよね。
いつか全部表に出したいな。
ずっと一緒に音鳴らしてきた仲間だから。