ユノ&ジェジュン 妄想ブログ~I need to be in Love

ユノ&ジェジュン 妄想ブログ~I need to be in Love

~愛がなければ生きていけない~
幸せのかたちはいろいろあるけれど…
そこには、必ず “ 愛 ” がある
人間(ひと)には必要不可欠なもの?
“ 愛 ” があればどんな困難も乗り越えられる?
そんな姿をユンジェで妄想しています♥

はじめまして、ATAです

~ここは、勝手気ままの妄想話ばかりです~
主にユンジェ、5人のお話を書いています
妄想が好きな方はどうぞ!妄想が不快な方は、どうかスルーでお願い致します
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中傷、批判、宣伝のコメントは承認できかねますのでご容赦ください

-お詫び-
最近、自分のことで手一杯で、皆様のブログにお邪魔したり
コメントしたりすることができなくてすみません
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「本当は誰が死んだんだ?」

 

もう誤魔化せない

ユノの自分に焦点を定めた強い面差しで

ジェシカは悟った―――

どうしよう……

ウィッグに指を埋めて俯いた

痴態を晒し、全てを見られた相手だ

この体に、この人にもう隠す箇所など一つもない

だから後は、同じように知られるわけにはいかないものを

守るしかない―――

それには………

背を伝う冷や汗を感じながら

密かに大きく息を吸い込んで、ゆっくりと吐き出した

 

「ジェシカ…どうしたんだ?
 まだ気分が悪いのか?」

 

俯いたまま急に動かなくなった

自分を気遣って、ユノが近づいて来るのが

視線の端でわかった
もう一度、息を吸い込んで

大きく髪を掻き揚げウィッグを、手早く外しながら顔を上げた

 

「ふぅっ、仕方ないな~

 ボアさんの言うとおりだ

 カメラマンの目はやっぱり、誤魔化せないね」

 

「ジェジュン、ジェジュンなのか?!」

 

ユノは喜び勇んで、抱きしめようと腕を伸ばしたが

――――ユノを見据えたジェジュンの

冷めた表情に思わずその手が止まった

 

「夕べも、ボアさんの処へ押しかけたんだって?」

 

ユノの歓喜の声には全く動じず

口許に笑みをたたえながらも

その口調にはからかうような響きさえある

ユノは戸惑いながら本音を零した

 

「あー、ああ、行った

 お前が、ジェジュンのことがどうしても心配だった」

 

心配?僕が……

 

流されちゃダメだ!!

―――落ち着いて…しっかり胸の内で

ジェジュンは自分に言い聞かせ、ウィッグをぎゅうっと掴んで

竦みそうになる心を奮い立たせて

本音とは程遠い言葉を口にする

 

「まさか

 マジで思ってたの

 僕があなたを好きだって?」

 

黒い目が一度視線を伏せて

そして、真っ直ぐにユノの目を射抜いた

 

「………ジェジュン」

 

お前に、やっと会えた

ずっと会いたかった

何を守ろうとしている?

俺にまだ何を隠すつもりなんだ………

 

ユノの憐憫な瞳が、温かな視線が、さざ波のように

ジェジュンに絡みついて離れない

ジェジュンは、持っているウィッグを片手で

グルグル回し、その勢いで投げた

 

「………ねぇ、なに、黙って人の顔ジロジロ見てんのっ!」

 

胸に見事に命中し、腕に落ちて

ユノはハッと我に返った

思いがけないジェジュンからの返答

その本心を見定めたくて

顔色を、しみじみ見ていたせいで、かなり間があったのか

それを許さない目と挑発的な物言いで

ジェジュンが詰め寄ってくる

 

「まさか確信着いちゃった?!」

 

怒っているのか、頬を赤らめ拗ねたような顔が

いつもより幼く見える

 

「なに!今度はだんまりを決めたわけ?!」

 

ユノは、微かに眉をひそめる

どうすればジェジュンは俺に話してくれるんだ…

何をすべきかよく考えろ

ユノは自問自答する

 

「わかった

 ジェジュンが何を言っても、俺は信じるよ」

 

低い渋みのある大人の男の声で

ジェジュンの目を覗き込んできた

 

「―――!?」

 

唐突なユノの言葉に、ジェジュンは息を呑んだ

一気に高揚した

ユノの視線が絡みついてくる

 

あれは、いつだっただろうか

今と同じように、至近距離から瞳の奥まで

この眼差しで見据えられたことがあった

まるで、何かを探るように、探し当てるように……

 

―――落ち着け   

もう何度目かの言葉をまじないのように

ジェジュンは、頭で唱えた

 

「その前に、ジェジュンに聞きたいことがある

 何故あんなことを?」

 

「あんなこと?」

 

「嘘ついただろう?」

 

「嘘?」

 

「空港の…あの電話、あれは―――

 俺に嫌われるために言ったんだろう?」

 

苦しくなった

ううん、最初からずっと苦しい

 

「アメリカへ行きたくないなら断ればいい

 俺の前から消える理由にはならない

 俺を突き放そうと

 わざと嘘だと言ったんだろう」


「嘘は言ってない、そんなことが大事?」

 

「ああ、俺には、大切で大事なことだ!」

 

「…………」

 

つかさず念を押された言葉に

ジェジュンは言い淀む

 

「嘘じゃないなら、どうしてだ?」

 

これ以上ユノさんの人生を

自分のためにおかしくさせるわけにはいかない

だから今―――断ち切らなけらばならない

 

「あ、あなたの愛が偽善だとわかったから

 僕を抱いた罪悪感から優しくしただけ…」

 

大きく見開れた

ユノの目から逃げるように視線を逸らした

 

「あの時の僕は、ボロボロだったから単に同情しただけ

 はっは…ただ男だから扱いやすかっただけ…

 どうせアメリカへ行くまでの気晴らし

 男だから、傷つかないと思ったんでしょう?」

 

ジェジュンは顔を横にしたまま半笑いしながら捲くし立てた

 

「同情!ジェジュン、本当にそう思ってるのか?

 俺を見ろ!気晴らし?バカにするな! 

 ならどうして俺がお前をずっと捜していたと思う?」

 

怒りの声で、ユノが切り返してきた

 

「俺を、いや、俺のことはいい!

 自分を何だと思ってるんだ!

 どうして自分を、もっと大事にしない!

 キム・ジェジュン!」

 

荒々しく咎める口調とは、真逆に

ユノは真剣な眼差しを向けてくる

 

「名前、その名前で…呼ばないでください

 ここにはもうキム・ジェジュンはいない

 ジェシカ…キム・ジェシカしかいないんだ!」

 

「やめない!ジェジュンはジェジュンだろう?

 こっちを見ろ、今、言ったことが本当なら

 俺を見るんだ!」