2週連続で東京ビッグサイトに行ってきました。
先週は千葉のお客様のコンサルティングの帰りにビューティーワールドに参加。
参加して直感的に感じたのは違和感です。
現在、美容医療業界のマーケットが約4,000億円と拡大しているのに比べ、
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3022
エステ業界の市場規模は約3,000億円とダウントレンドになっています。
私が美容医療のコンサルティングを始めた15年ぐらい前は確かエステの市場規模が4,000億円ぐらいで、
美容医療は2,000億円ぐらいだった(記憶が間違っていたらスイマセン・・・)ので、美容医療がエステの市場規模を大きく凌駕しています。
なぜこのようなことになっているのか?
その理由は明らかに結果でしょう。
つまり、効果があるのか?ないのか?ということです。
美容医療とエステの市場規模の差は明らかに結果の差で、
エステは結果で美容医療と戦ってはいけないのに、
なぜか展示会で出店されている企業のほとんどが美容機器・化粧品で結果をPRしているのです。
もはやエステサロンはエステ業界の中だけをみて戦ってはいけないでしょう。
美容医療業界まで視野を広げ、視点を上げ、どうエステサロンが生き残りをかけなければならないのか?
その対策を提案する展示会にしなければならないのに、そうなっていませんでした。
そこに非常に違和感を感じました。
私のお客様の美容クリニックでエステサロンを運営されているところは何件かありますが、
エステサロンでいくら結果をうたっても美容医療には勝てません。
例えば、シミの場合、エステサロンのトリートメントで5~10回通ったとしても少し薄くなったかな?程度の効果しか出ないことが多いですが、
美容クリニックならスポットレーザーを1発当てればシミをほとんど目立たなくさせることができます。
私のお客様の美容クリニックの患者の場合、
美容クリニックには結果、
エステサロンには癒し・リラクゼーションを求めている方が多く、
うまくターゲット、提供するサービスを棲み分けしたり、
美容クリニックとエステサロンの施術をコラボさせることにより、
より満足度を高めるということで、何とか売上アップを図っています。
そのようなわけで、展示会に違和感を感じたわけです。
エステサロンはより結果を求める方向性を目指すなら美容クリニックの経営を考えるべきで、
エステサロンのままいくなら、美容クリニックとはターゲットを変えるべきです。
例えば、癒し・リラクゼーションを求めるお客様にターゲットを絞り、
その方たちのためにハンドの施術、コスメならオーガニック系をお勧めする。
クリニックの弱点は効率化のためにあまり患者に手間暇、特に時間をかけないので、よりお客に密着したサービスを提供する。
美容クリニックは外の治療ばかりで美容内科やメンタル分野は弱いので、そこのサービスを付加・強化する。
ハンドだとスタッフの育成に時間がかかったり、標準化が難しいということがあると思いますが、
それは必ずやり方があるはずで、
難しいなら経費があまりかからない小規模サロンでやれば良い。
いろいろ方法はあると思います。
よくよく考えて戦略を立てないと、
今後エステ業界は大丈夫なのか?と思ってしまいました。
追伸
こちらの出店されている企業の提供されているサービスに関して、
癒し・リラクゼーション、効果などはよくわかりませんが、
展示会でみかけたこういうテーマの出店・提案がまともなのではないか?と思いました。
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