一昔前まで、受験界では四当五落と言われていました。4時間しか寝ない人は合格し、5時間寝る人は落ちるという意味です。今では完全に覆されているのは明らかですが、昔は本当にそう信じられていました。

今では、むしろ十分な睡眠時間を確保した上で、残りの時間で学習スケジュールを立てる方法が勧められたりします。子供によって必要な睡眠時間は異なりますが、成長期の子供にとって睡眠時間を削る事は決してしてはいけません。

受験生であれば、朝学校に行って、その後に学習塾に行く子供が多いと思います。学習塾が家から遠い場合、帰宅してから勉強するとなると、睡眠時間を削らなければいけないと考える方がいらっしゃるかもしれません。しかしそれをしてはいけません。そこはすぐにお風呂に入って髪などを乾かしている間だけ今日習った内容やテストの復習などをして、髪が乾いたらすぐに寝ましょう。塾のない日に、できなかった分を集中してする方が圧倒的に効率が良いです。疲れた体にムチを打って睡眠時間を削る事で、翌日を無駄にしてはいけません。この日々の積み重ねが年間にわたると大きな差となって現れることを忘れないで下さい。

また睡眠の質も非常に大事になってきます。寝る3時間前には食事をしない、寝る1時間前からはスマホや動画を見ない、などができればベストですが、夕食の時間と塾の時間が被っていてどうしても帰ってからの食事になるという方もいらっしゃるかもしれません。その時は消化の良い軽食がお勧めです。スマホや動画を寝る前に見ると興奮し、眠りが浅くなると言われています。一度見ると見たいサイトや動画が次々と出てくるので就寝時間が遅くなるというリスクもあります。家族の協力で、寝る1時間前はスマホも動画も見ないという生活を家族全員でやってみてはいかがでしょうか。きっと子供だけでなく、保護者の方にも良い影響を及ぼすことでしょう。

読者に、全ての良き事が雪崩のごとくおきますように。