まったく、おかしくて
わけのわからない時代になった。

普通、今までの我々の生活は、
インフレ経済の社会を
ずっと送ってきて、
身体を動かして働いて
物をつくったり、
サービスをしたら、
その代償に、現金を
いただいて、
それで、生活を成り立たせていた。

ところが、資本主義が起こって、
貨幣経済が発達すると、

そういう生活していくための
現金より、はるかにたくさんの
現金があふれ、(但し、金融マーケットにですよ)
投機マネーとして、
暴れ出すようになった。

財産として、
現金に肩代わりするための
証券なども生まれて、

価値のあるものの定義が、
むちゃくちゃになってきた。

例えば、車を買ったら、
それはひとつの財産であるが、
乗り倒して使い古してしまうと、
劣化するのは当然としても、
まだ乗りこなせる、商品としては
価値のあるものが、
売れなくなるのである。

そうしたら、価値のあるものに、
値がつかなくなるとは、
どういうことか?

引き取ってもらうのに、
こちらから、現金を出さなくては
ならなくなるとは、
どういうことか?

その現金もあやしい。
百円は、百円。
千円は、千円。
同じものであるはずだが、
世の中の動きによって
買える物の価値が、
変わってくる。

季節によって、
生産に変動がある
農作物なら、
理解ができる。

それを、当局は、
その気になれば、どうにでも
いじることができるのである。

円とか、ドルとか、ユーロなど
その攻防がさかんに
おこなわれていて、
従来、交換、保存など、
使うために(利用するために)
使用していた貨幣が、

それをあやつること
だけで、
勝ったとか、負けたとか、
儲かったとか、失敗したとか、

それで、生活していけるのである。

これはもう、常識を
越えている。
この奇怪な、おかしい現象に
誰も声をあげる者がいない。
世の中の流れだから
しょうがないで、片付けている。

ただの、紙切れではないか。
それを、ありがたがったり、
欲しがったり
常識ある目が醒めた人が
おかしいと気づくのに、あと、どのくらい
時間が必要なのか。

人類が一斉に
こんな馬鹿馬鹿しいこと
やめようよ

こう言ったときに、
本当に価値のあるものは、
金(きん)だけである。

だから、それをよく知っている
ジム・ロジャーズさんは、
金商品を、今のうち、たくさん買っておられた。

マネしようとは、思わない。
そういう時代が来たら、
金(きん)を、欲しい商品と交換する前に、
盗み取られる危険の方が大きい。

こうなるかもの人生より
たんたんと自分なりに
人生を歩む方が、
芳香太には似合っている。