先日、私が自分の飼い犬に家族一員証というのを交付したことを、実名公開したところ、一部の方からご批判を受けましたので、証明書たるもの、一体何なのか、不遜ながら説明させて頂こうと思います。

証明書の具備要件とは、簡単に言いますと、「誰が」「どういう事実」を

「誰に対して」証明するのかが明確となっていることです。

例えば、個人の住民票は法務局等に申請する時の添付書類となることが多いですが、これを先程の要件に当てはめると「市役所」が、「その個人がどこに住んでいるかということ」を「法務局の登記官に対して」証明するので、我々プロは住民票のことを住所証明書と呼んでいます。

ただ、勘違いしてほしくないことは証明主体は必ずしも役所のような公的機関である必要はありません。普通の個人が証明者となることは一向にかまわないのです。(個人の印鑑証明書を添付して)

更に別の例を挙げると、建物が滅失したことを証明する、滅失証明書は建物を取り壊した業者(会社)が、会社の印鑑証名書を添付して証明します。先の例の住民票の場合は市長の公印があれば足りますが。

ただ、証明書を自分で作成するのが面倒だから、行政書士に依頼するだけのことです。日本のような法治国家では街中で喧嘩することは禁止されていますが、裁判所という合法的なリング上でけんかすることは許されています。自分で喧嘩するのに自信が無いから喧嘩の請負人の達人弁護士に依頼するわけです。

今回の私が洒落で作成した証明書について話を戻して説明すると、「誰が」は私、飼い主の竹内実がであり、何をは「愛犬が家族の一員となった事実」であり、誰に対しては「世間一般」に対して、となります。それを行政書士の私自らが職印を押印して証明した書面というわけです。

これを公開するにあたって、匿名にする必要性がどこにあるのでしょうか?

匿名者の証明なんてとんだお笑い草ですよ。以上が冒頭に記した実名公開の主旨です。

 

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