拡大写真 |
人気抜群の川澄だが、本業を見失うことはない(写真:夕刊フジ) |
いまや、なでしこリーグは男子のJリーグより人気が上という声も。その原動力のひとりが、神戸FW川澄奈穂美(26)である。実は神戸では、沢穂希(33)ではなく、この川澄が主将なのだ。
W杯優勝で「川澄ちゃん」のニックネームも定着。「ガンバル女性」の代表格として先月29日から大塚製薬の「カロリーメイト」で、単独でのCMデビューを飾ったばかり。沢は来年早々アクエリアスのCM出演が決まっているが、単独CMデビューは川澄の方が早かった。
また川澄人気は身内にも根強い。W杯世界一効果でなでしこの主力選手は、プロ契約に昇格した者、芸能事務所や代理人と契約し「副業」に精を出すメンバーが増えた。しかし「私はサッカー選手として評価してほしいんです」と、川澄は芸能事務所はもちろん、移籍の窓口にもなる代理人契約も、「申し訳ありませんがお断りします」と複数のオファーをすべて断った。
一方で、日本サッカー協会が子供の心の教育に貢献するプロジェクト「夢の教室」では先生役を12回もこなしている。これはノーギャラだ。
「川澄選手はなでしこメンバーの中でも子供たちのために本当に熱心にやってくれています」と協会関係者は感謝感激。先月24日には、兵庫・西脇市の芳田(ほうた)小学校で教壇に立ったが、この時はアシスタント役に神戸の自宅をルームシェアしているなでしこジャパンDF田中明日菜(23)を指名し、子供たちのために熱弁をふるった。
テレビ番組やCM、ファッション雑誌などのオファーはもっぱら沢オンリー。オイシイところは「沢穂希のひとり勝ち」といった声も多い。
そんな副業には目もくれず、「20分で3000回はできる」というリフティングで集中力を高めるのが川澄流である。
今、川澄本人が最も気にしているのが試合当日の観客動員。これまでの最多記録は神戸-新潟(今年8月6日)の2万4546人。初優勝の決まる試合には3万人は動員するのが川澄の夢。果たしてかないますか…。(夕刊フジ編集委員・久保武司)
【関連記事】
INAC神戸、米代表ワンバック獲りへ
沢劇的弾!INACが初優勝に王手 なでしこL
「なぜ強くなったのか」中国、日本サッカー分析を指示
「被災地の子にも見に来てもらえる」佐々木監督、東北で強化試合を希望
W杯優勝の感動を再び なでしこカレンダー発売
浮世絵から着想したバレエ
「この記事の著作権は 夕刊フジ に帰属します。」