『船に戻ってからのスケジュールを発表します』
人見知りするタイプのアキラが
いつになく陽気に言った。
さっき飲んだビールのアルコールがまだ残っているようだ。
『え笑』
そらとリサが顔を見合わせた。
『各自、部屋に帰ったら休憩して
それぞれ水着に着替えてプールに集合』
サトシも参戦した。
『え、一緒にプール?笑』
リサが戸惑い、
『いやいや、ちょっと見せれないです(・_・;』
そらが拒否した。
『なんで?!船にプールがある!って
喜んで水着、買いに行ったじゃないか』
不満そうなアキラ。
『だって
私はリサみたいに細くないし、
スタイル良くないし』
『そんなことないよー。
ほら、そらは出るとこ出て
凹んでるとこ、ちゃんとへこんでる。
私にはお見通し笑』
リサはそらの身体のラインをなぞった。
『ね、ね。
リサさんはどんな水着?
ビキニですか?露出多めのやつですか?
なんでも似合いそうですよね、体型的に』とアキラ。
『ちょっ!
問題発言』
そらが注意する。
『あら、大丈夫よ笑
そんなことで慌てる年齢じゃないわ』
『そう?ごめんね。
アキラ‥まだ酔ってるみたい💦
ボートの中で反省会しとくね』
桟橋に迎えのボートが着いて
乗り込む。
船員がどう間違えたのか、
サトシとそら、
アキラとリサの組み合わせで
席を振り分けた。
短時間の移動だし
指示された通りに席に着く。
サトシが
小声でそらに話しかける。
『ラッキー』
『ただの移動でしょ』