5月11日(土) 国立能楽堂
解説 「葵祭の社に舞う女」 梅内美華子(歌人)
狂言 『入間川』 (和泉流 野村万蔵家)
シテ(大名)野村万蔵 アド(太郎冠者)野村万之丞 小アド(入間の何某)野村万禄
(休憩)
能 『賀茂物狂』 (宝生流)
シテ(女)佐野登 ワキ(都の者)福王知登 ワキツレ(神主)福王和幸
笛:小野寺竜一 小鼓:鳥山直也 大鼓:柿原光博 地頭:辰巳満次郎
面:シテ「若草女」(鈴木慶雲 作)
体調悪い。
解説は、能『賀茂物狂』を中心に。
葵祭のお能だと。
梅内さんは初めて。馬場あき子に指示したと書いてあったので、期待した。お着物で現れて、十分に準備された解説を行う。
狂言『入間川』。何度も。
入間様という逆さ言葉遊びを楽しむ狂言。それだけではないような気もしていて、山本東次郎先生は、もっと深い曲だと書いておられたが、良く解らん。体調不良によって、没入できず。
能『賀茂物狂』。宝生、金剛、喜多流では現行曲だけど、後半のみの半能らしい。
2022年7月の国立能楽堂特別企画公演で、観世流で復曲して、上演された。前場を含んで。
それに刺激されたか、今回の公演でも、宝生流で、前場の一部が復活して、物語の意味が解るモノになった。
といってもあまりストーリーのあるモノではない。
都の者が、東国に3年も住んでいて、妻は寂しく、棄てられたかと物狂いになる。帰京した夫は、会えない。
が、葵祭見物に出かけると、そこに物狂いとなった妻がいて、舞を舞う。
途中で気が付いて、再会できる、というもの。
要するに、葵祭と舞楽の賞賛の物語。
体調不良もあって、楽しくはなかった。
記録だけ。