3月23日(土) 第一生命ホール

指揮:室伏正隆

福音史家:畑儀文

イエス:浦野智行

その他ソリスト:藤崎美苗、他

管弦楽:バッハ教会管弦楽団

合唱:バッハ研究会合唱団

 

義姉が合唱団員であることもあり、バッハ作曲のヨハネ受難曲も聞いたことが無いし、これも経験お勉強だと思って、似つかわしくないところに出かけた。

 

知らない曲なので、事前予習をしないと絶対に寝てしまう。

そこで、まずYouTubeで探したら有ったので観る。そこに出てくる合唱団やソリスト、指揮者は、間違いなく信者なのでしょう。しかも白人・ヨーロッパ系の人ばかりで、ウットリと歌っている姿に、チト、引く。信仰に行っちゃっているのか。

 

更に、ネットで調べた「解説及び歌詞対訳」を読む。

ああそうか、やはり、新約聖書の「ヨハネによる福音書」なのね。

受難曲だから、ゴルゴダの丘で、十字架に張り付けされ、殺される話。

 

ムムム。この辺りで、相当引いた。

ワタクシは、キリスト教を否定している。嫌いなんだ。間違っていると思う。

でも、これまでバッハの教会音楽カンタータなどは好きで聴いているが、それは、キリスト教への共感ではなくして、音楽としての芸術。

ヨハネ受難曲にまでなってしまうと、音楽芸術だけでは、無理なんでしょう。

BGMでマタイ受難曲は聴いていますが・・。

実際に歌っている様子を見たこともないし、意味を理解しようと思ったこともない。

 

寒い日。出かけるのに勇気がいるほどにまで落ち込んだけど、まあ仕方ない。チケット貰っちゃったし。

行きの電車でイライラが募る。

大江戸線の新宿って、新宿駅と新宿西口駅は、別の駅なんだ。単なる出口の違いかと思っていた。

勝どき駅に着く。なんで、ひらがなの駅名なんだ。

トリトンスクエアって場所に歩く。トリトンスクエアってとこに、会場はある。日本語名に出来ないのか。

トリトンって言うから三だよね、スクエアって言うから四角だよね、三角四角?

何じゃあ、この名前は。

始まる前に軽く食事と思って、フードコートに行くと、小学校低学年か、それ以下の子ども達が騒いでおる。

ふむふむ、新しく開発したマンションでも有るのかいな。

こういう新興開発ビル群って言うのは、性に合わない。

 

全席自由席と言うから、空いているのかと思ったが、結構入っている。

でも、合唱団のお友達なのでしょう。話の輪が出来る。それは、素人合唱団の一種の発表会なのだから、仕方なし。

 

芸術か宗教か。

受難曲まで来ると、意味を理解し、共感できないとちゃんと歌えないと思う。歌手も聴衆も信者であることが望ましい。

 

ワタクシのような、反キリスト教者では、無理なのでしょうね。

 

中学生の頃、信者だった母親に連れられて何度か協会に行ったことがあって、危うく2世にされかかった。

高校生になると、時はベトナム反戦運動。ベトナムで、ベトナム人を殺している連中は、キリスト教徒なんだ。アメリカ人なんだ、と知る。

そこから母親のキリスト教を面罵し、否定し、徹底的に論破した。

今でも、トランプが、アメリカ人が、福音派の信者であることだけで、信用できない。

奴らは、キリスト教徒であるにもかかわらず、広島、長崎に原爆を投下して、大量虐殺して、反省するどころか、自慢さえしているんだ。片手で人殺し、片手で祈り。おかしいだろ。

そんなこと考えながら、聞いていた。寝なかったです。

 

というわけで、芸術性からだけでも楽しめず、失敗でした。

バッハ研究会合唱団も、カンタータだけ歌っていれば良いのに。意味をよく知らずとも、高い芸術性で魅了できる。

受難曲はダメだ。