12月20日(水) 桜木町ブルク13
原作:黒柳徹子 同名小説の漫画映画化
夜にちょっとしたお祝いの席が関内の和食料理屋であったので、それまでの時間つぶしに、桜木町駅前の、コレットマーレ6階の映画館で、映画でも見ようと考え、探したら、『窓際のトットちゃん』の上映が悪くない時間にあったので、鑑賞。
原作も読んでいないし、あまり興味も無かったので、ホントに暇つぶしに選んだだけ。
で、つまらなかった。開始早々から、眠る時間が多くて、面白くない。
観客は8割程度の入りで、人気はある映画なのだろう。平日の昼間なのに。中高齢の女性が多い。
後で調べたことも含めて、記録としてブログとする。
戦前の、特別な教育を行っていたトモエ学園での、黒柳徹子が過ごした3年間ほどのこと。
当時徹子は、父親がとある楽団のコンサートマスターをしていたらしく、田園調布に住み、自由ヶ丘のトモエ学園に通った。
金持ちで、自由な気質の家庭だったのでしょう。
徹子は、それまでの学校になじめず、“困った子”として放校されて、トモエ学園に移った。
観た感じ、今で言えば、発達障害系なのかな。あることに夢中になってしまうと、外が見えず、集団生活は困難。
そこで探し出したのがトモエ学園。トモエ学園は、リトミック教育というのを実践していた。
リトミック教育というのは、ウィキペディアによると・・・
「20世紀初頭、ハンブルグで、国語や美術、体育、音楽の教育を、訓練・調教ではなく、子ども本人が自ら進んで学び、その感覚を体感的に身に着けていくための情操教育、芸術教育」重視で叫ばれ、「音を聞き、それを感じ、理解し、その上で楽器に触ってみる、音を組み合わせて音楽を作ることの楽しさを身体全体で味わわせ、その喜びの中で、音を出し、奏で、そこから旋律を作っていくことへの興味と音感を育んでいこうとした。」
「身体の動きと即時反応が共通の方法になっている。この方法により、心身の諸感覚機能および芸術的想像力や創造力を高め、精神と身体の調和を目指し、人間形成に資することを狙いとした心身二元論に根ざした音楽教育法」らしい。
おそらく父親が演奏家で、ドイツ語が得意という関係から、特殊な教育方法を採用するトモエ学園を選んだんだろう。
そこの小林校長が、日本での第一の実践教育者。
その教育方法が、徹子にぴったりとマッチしたのだろう。
現在は、リトミック教育を実践する教育機関は無いようだ。
別に、シュタイナー教育というのもあって、これを実践する学校は、現代でも存在する。
私は教育学は無知なので、解らない。両方とも、戦前から、ドイツを中心に考案されてきた教育らしいが。
ま、ともかく、一般の学校教育のような、画一性、集団性を重んずる教育とは異なって、個性重視と言ったら良いのだろうか、そういう教育方針。
ワタクシは、公立小学校、公立中学校、公立高等学校、国立大学と進学してきて、特に不都合もなく過ごしてきたので、トットちゃんが受けた教育に、取り立てて感銘を受けたわけではないのです。
そういう徹子のような子どもに相応しい教育機関だと言うだけであって、映画にまでして「凄い」と言うほどでもなかろう、と思う。
現在でも、公立学校でも、個性重視、画一性否認、自主、創作などは出来るのであって、要は教員の資質ではないかと思う。それと文科省の押しつけが厳しすぎる。
現在は、児童生徒に対する性加害の横行など、酷すぎる事態には、対処せねばならぬ。
トットちゃんが受けた教育を、礼賛する必要は無かろう。