10月4日(水) 横浜にぎわい座
開口一番 二つ目 金原亭馬太郎 『真田小僧』
三三 『たいこ腹』
ゲスト 桂佐ん吉 『くしゃみ講釈』
(仲入)
三三 『茶の湯』
出不精になってしまい、なるべくチケットを購入してしまって、出かけざるを得ない体勢を作る。
にぎわい座も、発売日・発売時間直後から買っていたのに、最後まで迷って、今回は数日前の予約。満席にならないのです。
故に、いつもの席ではなく、2階席後方。密かに。
三三は弟子がいないから、開口一番は二つ目。馬生の弟子だと。
『真田小僧』。ゆっくりと堂々としてはいるが、やはりまだまだ。時間の関係で手抜きな『真田小僧』、致し方なし。
ここで、三三が軽く。
マクラは、前回お題を間違えた件。言い訳というか。もう歳だから、今後もあり得るよと。まだ若手なんだけどね。中堅か。
『たいこ腹』。太鼓持ちに、暇だからと言うことで鍼を打とうという若旦那。
ま、軽く、という噺だった。こんなモン。
ゲストの桂佐ん吉。登場する前に、見台と膝隠しが出てきて、本格的上方落語の様子。
米朝の門人。
コテコテの上方落語。『くしゃみ講釈』。たまにはこういうのも良いか。
でも、話しっぷりを見て聞いていると、桂枝雀の影が見える。
名人だったよな。生では見たことはないけど、YouTubeで沢山あって、それはそれで大分楽しませて貰ったのだ。あまりに名人過ぎて、その姿が後ろに見えてしまい、佐ん吉の噺ではない。
西の枝雀、東の志ん朝。どちらも結構なYouTubeがあって、楽しんだ。
最後は三三『茶の湯』。ネタだし間違えずに、スッと入る。
暇なご隠居さんが、根岸の隠居所に引っ込んで、無知を隠して茶の湯を立てる滑稽話。
ご存じ噺。でも、面白いのだよね。大きな工夫はなくて、ちょこちょことしたくすぐりが、生きていて、全体として古典そのままなのだけど、面白いのですよね。
結果として、往復3時間を要して出てきた意味があった。
終わると、飲みに行かずに、そそくさと帰る。
昔は、小三治の影が見えていたけど、今は、三三の世界。
きっと名人になる。さん喬、権太楼、雲助。