9月9日(土) 横浜みなとみらいホール

指揮者:園田隆一郎

ブラームス:ドイツ・レクイエム

 合唱 日本フィルハーモニー協会合唱団

 ソプラノ:砂川涼子 バリトン:平野平

 

2023年秋シーズンの開幕。この席の位置に決めて、これから一年間この座席だ。

 

ドイツ・レクイエム。初めて会場で聞く。やはりYouTubeとは音が違う。

演奏会で取り上げられるのは珍しい曲。

合唱している人々にとっては、プロのオケと共に歌えるなんて、最高というわけでしょう。

が、ベートーヴェン「合唱」とは違って、それほどまで馴染みがないので、一般人には口ずさむことが出来ない。

日フィル協会合唱団50周年記念らしい。日フィル協会合唱団は、プロではなくて、愛好家たちが集まる合唱団。日フィルとは、第九も一緒に歌っている。

 

レクイエムでは、モーツァルトのレクイエムが一番好きで、フォーレとかも良い。

ブラームスのこれは、ラテン語ではなくて、ドイツ語のレクイエムということらしい。ルターの宗教改革、新教徒たち、ドイツ帝国の統合などと関係があるらしい。

が、和国のワタクシには、とんとわからない。

文化の違いというか、肌感覚で理解できない。ので、メロディーが良かったりすれば、大いに感激できるのだけど、そうでないこういう宗教曲は、取り分けてドイツ語で歌うのだから、分かりようがないのでしょう。

 

要は、合唱している方たちのための曲になっていて、実に気持ちよさそうに歌っているのは、見ていて心が和む。

 

観客の入りは、5割を切るだろう。かつて、横浜定期は、会員が7割以上を占めている安定的な演奏会だったと聞いたことがある。コロナの影響で、定期会員の延長をしない方も増えたのだろう、なかなか厳しい印象。

特に今回の演奏会は、どうやら合唱団員が一生懸命チケットを売っても、こういう結果。

合唱団員は、一人10万円程度の出演料を、支払っているとも聞く。

ああ、能楽の素人会と同じだな、と。多くのプロを従えて、素人が気持ちよく舞うのと同じだ。

 

1曲のみで、75分で、休憩もないから、いつもより早く終わってしまう。従って、いつもより沢山飲んでしまう。