8月20日(日) 鎌倉小山能舞台
申し合わせって言うのは、能楽師が能会を開くに当たって行うリハーサルのことで、通常は、上演当日の数日前に諸役が集まって、当日と同様の流れで行われる。面や装束は、付けないことが多い、らしい。
つまり、各役者は、それまでに十分にお稽古してきていることが前提で、それを、その会に出演する諸役の流派などに併せて、最終確認するためのもの、らしい。
当然、お素人のワタクシ達は、覗き見することすら出来ない。
それが、今年の11月、鎌倉市民文化祭2023に参加する鎌倉謡曲連盟の「謡曲と仕舞のつどい」にお誘いがあって、我が紀彩の会から、ワタクシとFさんの2人が、お仕舞いを披露することになって、その申し合わせが行われた。
ワタクシが発表会などに参加する場合、指導者として梅若紀彰師がおられて、お仕舞いの地謡は紀彰先生が中心に勤めて頂けるので、普段のお稽古の延長であって、取り分けて申し合わせなどは必要はない。当日の進行や、段取りを、番組表で教えて頂くだけ。
ところが、この度の「謡曲と仕舞のつどい」は、紀彰先生が指導されるモノではなく、お素人のベテランが地謡を勤められる。
だから、普段お稽古している紀彰先生の謡い方と違う可能性もあって、事前に、打ち合わせしておく必要があるということ。
素人の愛好会で、鎌倉謡曲連盟の方は慣れているかも知れないが、少なくともワタシは、どのような方々か分からない。
ワタシの仕舞『采女』キリと地謡との調性、というわけだけど、まだ3ヶ月も先なんです。
やっと、道順は覚えた程度で、申し合わせと言ってもねえ。その会場も初体験だし、11月の本番はまた別の会場。
いつもよりちょっとゆっくりな謡い方かな、とは思いましたが、舞台が思ったより狭くて、飛び出てしまいそうで、足の止めが逆になったり、そっちばかりに気が回って、地謡に、合わせようとしてばかりでした。
超がつく暑い日で、汗びっしょりで、疲労困憊でした。
11月の本番まで、まだ6回のお稽古があるので、精進してきます、といって帰ってきました。