8月11日(金)

この日から娘がお盆休み。去年のこの時期は、金沢に行った記録もないし、大体ワタクシは自由業であったから、お盆の帰省ラッシュやUターンラッシュを見て、ウヒヒと笑っていて、子どもがいなくなってからは静かな環境の中、のんびりとした事務所時間を過ごしていた。

 

しかし、今年は、もしかしたら最後の金沢の夏になるかなと思っていて、6月中旬から計画を立てて、新幹線の予約をゲットして準備万端。行きのチケットだけだけど。

 

猛烈な暑さと、台風が本州を窺っていて北陸地方のフェーン現象が重なって、異常気象の暑さ。北陸にもフェーン現象ってあるんだ。関東地方だけかと思っていた。考えてみれば、南からの湿った風が、白山連峰に当たって、北陸方向に流れ込むのだ。

とても、東京より涼しいのを求めて金沢へ、というわけには行かない。

 

東京駅乗車前に、お土産買ったりお昼を食べたりする時間なのだけど、激混みを予想し、新宿駅で済ませて行く。

東京駅が人人人人でごった返していて、尋常ではない。

が、乗ってしまえば天国。

金沢まで車で迎えに来てくれる。娘は超のつく中古車を買ったので、初乗車。スバルのフォレッサ。3ナンバーの4輪駆動。10年超え、10万キロ超。

 

娘たちが良く行くイタリアンで夕食。

 

8月12日(土)

涼しいとこをdriveしようよ、と誘われて、白山白川郷ホワイトロード。国立公園白山の中を、白川郷まで走り抜ける道。良いんだろかこんな道、環境破壊じゃないのかしら、なんて思いながらも、快適に飛ばす。こういう道は、フォレッサ得意。

途中いくつかのパーキングで、滝や山の見学など出来るが、蛇谷園地駐車場が一番。川までグッと下っていくと、足湯があったり、小さな温泉もあったり、雄大な蛇ヶ滝を見物しつつ。川の周囲は大小の温泉が湧き出ていて、川に流れ込んだり、小さな富士山を形成していたり。

 

通り抜けて白川郷へ。合掌造りの集落。初めて行く。

ここも、観光客でごった返す。外国の方が多い。長瀬家住宅や国重要文化財の和田家住宅を見学しつつ、暑い暑い。

 

また同じ道を戻って帰る。driveが主の目的だったけど、蛇ヶ滝や白川郷で時間を要し、夕方になってやっと娘宅へ。

孫が焼いてくれるタコ焼きを食す。

 

8月13日(日)

狭いアパートに籠もっていてもなんだから、富山県の氷見市に、民宿を予約してあって1泊旅行へ。お盆で高いのだけど、中学受験で頑張っている孫と娘の慰安旅行。

 

まず、「氷見市海浜植物園」。植物園と言っても、孫をアスレチックなどで遊ばせるのが主。

「ひみ番屋街」なる、食事やお土産の観光施設でお昼。氷見うどんでしょ、やはり。が、孫は味噌ラーメン。良いんです、好きなの食べれば。暑さで、爺は思わず生ビール。

 

民宿へ。その近くに「阿尾城趾」があったので、到着してすぐに、爺だけ行く。城跡らしきモノは殆ど残っていないが、まあ多少は歴史を感じさせる。猛烈に暑くて、汗びっしょり。戻ってきて風呂。

きときと、というのは、この辺の方言で、生きが良い魚という意味らしい。その”きときと”が売りの宿なので、もうたっぷりの魚。年寄りには食べきれない。

 

8月14日(月)

早めにチェックアウトして、前日駐車場が満車で立ち寄れなかった「雨晴(あめはらし)海岸」目の前の道の駅へ。

既に満車に近くて危なかった。義経が雨宿りをしたとか言う岩があったりする、岩海岸。晴れていれば白山連峰が一望できたらしいが、曇っていてダメ。それでも、雄大な富山湾やら能登半島が見えて、広々。暑いけど、気持ちよい。

海の前を、JR氷見線のレトロ列車がたまに走り、鉄ちゃんも来る。

孫は暑さの中、足を海に着けて動かない。じっとしているのが好きなんだ。爺は、道の駅の展望休憩スペースで、孫と娘を見ながらアイスコーヒー。

 

「富山県栽培漁業センターへ」。黒鯛を、卵から孵化させて、放流するまで育てる施設。なるほど、植物じゃなくても栽培だ。

子どもたちは、餌やりや、魚を掴めたりできる。

この駐車場で、後部座席ドアを開けたとき、風で煽られて、隣に駐車していた車のドアにこすってしまう。

 

さて、お昼は流しそうめんでも、と思ってネットで検索した「木窪大滝流しそーめん」なる場所を目指して移動するが、ナビが教えてくれる道は、すれ違いも困難な山道。大丈夫かしらと不安になったら、突然開けて、大きな駐車場に。車が一杯で駐車できそうもない。

裏道を走ってきてしまったのだ。

 

諦めて、”のと里山海道”の道の駅へ。孫はここでもカツカレーをたっぷり食べた後、近くの海岸に行って、またまた海に足を付けて遊ぶ。爺は、日陰にある足湯などで、待つ。

孫が遊んでいる姿を、遠くからでも見守る、爺。こういうの、好き。全然退屈しない。

 

帰りに金沢駅によって、東京に帰る新幹線のチケットが取れるか、いつになりそうか、トライ。

不思議や不思議、14日の金沢駅は、来たときの混雑はなく、新幹線チケット販売機も空いている。どうせダメだろうと

15日のUターンラッシュ予想日の予約状況から調べたら、あら是も不思議。15時頃の新幹線チケット、ゲット。

これで15日に帰宅することが確定。

 

お腹はいっぱいなので、夕飯は、野菜だけ。アルコールもちょっとだけ。20時頃には寝てしまう。導眠剤は飲み忘れず。

 

8月15日(火)

帰宅日なので、どこにも出かけず、娘孫のアパートで、過ごす。ここで、孫が収集している沢山の漫画ブックから、「銀の匙」(シルバー・スプーン)というのを、薦められて読み出し、ハマる。面白い。5巻まで読んでしまう。

残りは、こっちの日帰り温泉施設に漫画コーナーがあるのでそこで読もうと思う。暇な時間があるだろうと思って持って行った「超訳源氏物語三」は、まったく読まず。

 

お昼に、近くの回転寿司屋で。またきときとの寿司を食べて、金沢駅まで送って貰って、帰る。

孫とバイバイするとき、寂しい。グスグス。

 

実の母親が8月5日に他界し、8月8日が葬儀であった。最後の看取り介護に入った7月31日から、ずっと気が張り詰めていて丁度良いタイミングでの、孫と娘とのお盆休み、1泊旅行であった。予定をキャンセルしなくて良かった。

母は、Good timingで、死んでくれたと思う。94歳で、老衰死だから、問題なし。

最後の親孝行、子孝行かな。

代わりに、ワタクシの娘と孫への慰安旅行。プレゼント。

 

良き夏休み。

ほぼ、日常の生活に戻れるか。入所していた母の施設の明け渡しが8月17日(木)、49日に納骨は9月22日(金)予定。母親関係のブログが、何本か非公開である。もうちょっと気持ちが整理ついたら、公開しますね。