7月6日(木) 横浜にぎわい座

開口一番 二つ目 立川らく兵 『洒落小町』

『松竹梅』

『人情八百屋』

(仲入)

『佃祭』

 

とにかく暑い。桜木町まで出かけるが億劫になる。

そこで、途中下車して、図書館で本を借り、読む。今は、林望著『謹訳 源氏物語』。わざわざ書評を書くつもりはないけど、面白いですよ。

 

開口一番に、あれれ、結構なお歳の方が出てきた。羽織を着ているから二つ目。

調べたら46歳。談志が生きている内に志らくの弟子になったが、変わり者で、酒毒の気があって、2回破門されたらしい。それがなんとか入門以来苦節17年でいよいよ真打ち挑戦トライアル公演という所まで来たようだ。

おしゃべりは『洒落小町』、はじめて。なかなか上手に喋る。志らくの弟子らしく、昭和歌謡を入れたりするが、基本的には駄洒落の話。まあ、真打ちになれるんじゃないのかしら。わざわざ聞きに行く気はしないけど。

 

以後は、志らく。

『松竹梅』。婚姻にお呼ばれした出入りの職人三人。ひたすら、その名前が、マツ、タケ、ウメというお目出たいからというだけ。何か、ご祝儀の芸を披露しなくちゃ行けないけど、うまく行かず、式がめちゃくちゃになる、という噺。

まあ、取り分けて志らくの噺という感じはしない。普通。

 

『人情八百屋』。棒手振の八百屋が、酷く貧乏な客を見つけ、只で茄子を上げただけではなく、300文渡す。ところが、大家がそれを見つけ、溜まった家賃にと取り上げてしまう。それで夫婦は自殺。2人の子どもが残され、火消しの親分が引き取っている。長屋連中は復讐するが、子どもの将来が不安。そこに久しぶりに来た例の八百屋が事情を聞き、2人の子どもを引き取る。

江戸っ子の話で、江戸弁ではシとヒの区別がつかないと。2人の子どもとも引き取って良いか、と聞くと、「俺は火消しだよ」「躾は出来ない」がオチ。シケシだから、ヒツケは出来ないと発音するわけ。

時間がないからか、早口で喋って、味わう暇はない。普通。

 

『佃祭』。佃の祭に舟で行くが、終い舟に乗り遅れる。がその舟が沈んでしまって、乗客全員死亡。乗り遅れたのは、数年前に川に飛び込もうとしたのを助けた縁。帰ると、自分の通夜を行っている。酷い焼き餅焼きの女房も絡む、ドタバタ。

これも志らくらしさが出て来ず、普通。

 

う~ん。このクソ暑いのに出かけたのに、大した面白さはない。

7月のにぎわい座は、5月1日に買っているから、そこまで先は読めない。今後1週間以内に、兼好、三三、権太楼と続く。落語週間。

楽しいと良いな。