6月17日(土)

 

折角佐渡まで出かけたのだから、世阿弥の足跡などを中心に、能舞台見学と観光。

 

朝食後、まず、宿近くの予定していなかった熊野神社。配流された順徳天皇が、現地で産ませた皇女の神社。なかなか宜しい。

 

明泉寺。順徳天皇と供に佐渡に渡ってきて、お世話しつつ、上皇崩御後は、同じく配流されてきた日蓮に帰依した阿仏房により、開山された。立派な、五重塔。

 

大膳神社。これも配流されてきた日野資朝のお墓がある。

能舞台があって、茅葺き。雨戸もなく建つので、いけないかも知れないけど、舞台に上がらせて頂いた。

 

順徳天皇御火葬塚。宮内庁が管理していて、近寄れない。ホントはもっと山の中で火葬されたとの説もある。

 

蓮華峰寺。彫刻など、素晴らしいお寺。佐渡国は、金(おかね)があったんだなあ、と。まだ、金山が開墾される前の時代で、米だよな。

 

宿根木の集落。有名な三角建物とか。北前船の関係で栄えた。

千石船を再現した展示もあって、往事を理解する一助になる。

 

矢島教島。たらい舟に乗って楽しむ。

 

世阿弥上陸地点のそばをめぐって、国中に入る途中にある長谷寺(ちょうこくじ)。

これは、まさしく、世阿弥関連旅。上陸翌日、この長谷寺に立ち寄った。世阿弥著の「金島書」のなかに、「山路を下れば長谷と申して観音の霊地わたらせ給う。故郷にも聞こえし名仏にてわたらせ給えばねんごろに拝礼して・・」とある。

おお、ここに彼の世阿弥は立ち寄ったのだな、と感動。しかも、佐渡上陸の翌日のこと。

 

清水寺(せいすいじ)。京の清水寺に近い、せり出し舞台がある。維持が大変だろうな。

 

本間家能舞台。佐渡の宝生流の本拠で、いまでも演能される。雨戸が立ててあって、中は覗けない。

 

ここまでは観光タクシーの貸し切り。運転手さんの案内付き。

佐渡は、広い。文化が根付いている。