6月3日(土) 横浜みなとみらいホール
指揮者:小林研一郎
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
ソリスト 小山実稚恵
ソリストアンコール チャイコフスキー「舟歌」
(休憩)
シューマン:交響曲第4番
アンコール グリーク ペールギュント「朝」
大好きな浪漫派の大曲、名曲2曲。しかも指揮者は、久しぶりのコバケン。
いやがおうにも良い気分になりそうな演奏会。
しかし、不安があった。
抑うつ状態にあるときに、躁の曲を聴くと、逆に鬱が酷くなることもあり、回復することもある。
チャイコのピアノ協奏曲1番。聴き慣れた。
今回は、フルートの真鍋さんも、ティンパニのバケラさんも出演。1回おきか。
ソリストは、ボクは初めてではないかな。小山実稚恵さん。調べたら64歳。
弾くようなタッチで、女子としては力強い。1楽章の独奏部分は「たっぷり」と。能楽・謡本の表現なのだけど、「たっぷり」が今のボクには会う表現。
鈍色紅のロングドレス。れんが色というのかな。やや蛍光色。すっきりした衣装で、力強く、弾く。良いんじゃないでしょうか。
シューマンの4番。これもクララとの結婚直後の躁状態の時の作曲。
コバケンは、愛しむように、振る。指揮者でこんなにも演奏が変わるか。素晴らしい出来。
例の、左手をこちら側に振り開く仕草。いいぞ。けど、前より小さい。
演奏終了後の挨拶は、常より、沢山。個別に演奏者を指名しては、次々と。演奏を楽しんで、愛しむような態度。
不穏だけど、死んじゃうんじゃないか、最後の演奏の気になっているんじゃないか、などと考えてしまう。
83歳。足下が若干覚束ない。
アンコールの紹介の時に、「グリーク作曲の」と喋っていた。あれ?ペールギュントだよね。ああ、良いんだ。グリーク作曲の「ペールギュントから朝」だ。
これもゆったり大きな名曲。爽快。
抑うつ状態での躁ミュージックで、躁がマシマシになってしまった。
気分が異常に盛り上がる。自分でもわかるが仕方がない。町中華であれこれ飲食してしまう。