6月1日(木) 横浜にぎわい座
開口一番 二つ目 柳家小はだ 『黄金の大黒』
『かぼちゃや』
ゲスト 古今亭菊志ん 『小言幸兵衛』
(仲入)
『妾馬』
6月に突入。
相変わらず悶々生活。
二つ目の『黄金の大黒』。大家の子どもが、裏の普請場で黄金の大黒を掘り出したのをお祝いする宴会に、招かれた長屋連中のドタバタ。いつものパターンで。まあ、二つ目だから仕方ない。眠くはならない。
三三の『かぼちゃや』。与太郎が、おじさんに言われてかぼちゃの棒手振売りをすることに。大きいのは13銭、小さいのは12銭と。で売れと。上を見て売るんだぞと念押しされるが。入り込んだ路地で、売って貰うが、掛け値を忘れてそのまま売って貰う。もう一度そこに売りに行くが、その時に、三三は、前売ったのは元値の15銭と言い間違えてしまう。
明確な、間違いで、客もわかって、爆笑してしまう。失敗。
小はだの『黄金の大黒』も言い間違いがあって、三三はイラついていて、自分でも、やってしまったか。
こういう間違いで受けても良くないよね。って、そんなことは三三が自身で良く解ってた。
ゲストの菊志ん、三三と同年代らしい。まあ、そんなに上手くない。どこで笑わすか、考えて貰わないと。普通の通り喋るのでも仕方ないのかも知れないけど、それだけじゃあ、ね。自分の会は持てないだろうな。眠くなる。
仲入後のトリ『妾馬』。
八五郎の妹ツルが、大名に見そめられて屋敷奉公に上がる。お手が付いて男子を生み「世取り」となる。招かれた兄の八五郎の、大名屋敷での振る舞いや、母の思いを語る語りで聴かせる、人情噺。
何回も聴いているけど、どうしてお題名が『妾馬』なのかわからない。
三三は、ここに来て真骨頂。くすぐりではない、つまりシャレなどでゴマかすのでは無く、話を自分のモノとして、話の重点を変えたりやエピソードを挿入したりする。
身体から身についている噺、という感じ。しかも面白い。上手くて面白い噺家。
やっと、ここで、時間と金を使って落語を聴きに来た、カイがあったというモノ。