5月15日(月) 横浜にぎわい座
開口一番前座 立川志音 『狸の札』
『大工調べ』
『ねずみ』
(仲入)
『抜け雀』
開口一番の立川志音は、入門まだ3ヶ月だそうで。そんなもん、開口一番とは言え高座にあげるかな。
案の定、早口で、咬んでばかりで、下手。見栄えは可愛いのだから、もちっと修行してからあげたら、と思う。
『大工調べ』。志らくでも3回目くらいか。
啖呵を切る辺りまでで切って、お白砂の話、越前守の部分は飛ばす。今日のネタ出しでは、時間ないもんね。
啖呵は難しい。志ん朝の啖呵が最高だと、自分で言っていた。どうしても、上滑りしてしまって、言葉が聞き取れないもんね。これが上手く出来るのは、天才だけか。
『ねずみ』。仙台のお宿に、左甚五郎が「ぬずみ」の置物を作ってあげるというお話。向かいにある虎屋の主人が、番頭と後妻に裏切られて、小さなねずみ屋という屋号のお宿を営んでいる。同情した甚五郎が動くねずみを拵えてやって、見物客で大繁盛となる。
まあ、普通の。上手いけど。
『抜け雀』。今回のお題は、大工、とか、名人の仕事繋がりか。
ここは、30分の時間を取るが、きちっと9時でお終いにする。大ネタ3題で、この時間に収めるのだから、まあ上手なもんだ。
あまり細かなくすぐりにはこだわらず、そこで受けようと言うんではなくて、本題をキチンと、というスタイルですね。
まあ、志らく。
先日、ある新聞で、今、お金を払って聞く価値のある噺家は、五街道雲助、柳家権太楼ともう一人だとか。
志の輔もまだか。志らくなどの中堅。一之輔などは若手ということらしい。
雲助と権太楼が素晴らしいのは、同感。にぎわい座でも何度か聴いている。
名人の噺家には、志らくは、まだだなという印象。