5月8日(月) 横浜にぎわい座
開口一番 前座 三遊亭らくまん 『一目上がり』
『にわかに』
『明烏』
(仲入)
『もう半分』
5月4日から4日間連続で引き籠もり。床屋や買い物に出かけたかったんだけど。やっと、5月8日にヤッコラサと出かける。出不精になってしまった。
開口一番前座は、『一目上がり』、初めてかな。ご隠居に掛け軸の褒め方を教えてもらったはっつあん。良い讃ですね、と誉めれば良いと。そとで試してみるが、「讃」(3)で、失敗して「詞」(4)、「悟」(5)もダメで、「七福神」(7)、「句」(9)まで行くという。ま、寝なかった。
雲助が三席。
まず、高座の時間調整に使われる『にわかに』。「庭蟹」と書いた方が解るか。シャレの話。旦那にシャレを教えろと言われる番頭。題を出せと。その一つが、隣の庭から蟹が来た、を題にして、「にわかにはシャレは出来ません」。
その他色々。こう言う駄洒落をいくつか用意しておいて、時間調整に使うのだそう。
最初と最後だけ決めておけば良い。
大師匠が喋る簡単噺。それでも面白い。
『明烏』、話し始めたときからすぐに最後まで解るほどの有名噺。
ところが、最後まで、題名が浮かんでこない。こっちの頭がおかしい。記憶力低下。イライラしてくる。
楊枝を使うこと、甘納豆を食べるとこ、古典そのままに、忠実に、キチンと喋る。つまらない工夫はしないのです。
雲助は、そういう噺家。
『もう半分』。怪談話。やや照明を暗くして雰囲気をだす。あれ、前にも雲助の『もう半分』聴いたことがあったなあ、と思い出す。
居酒屋の亭主がとっつあんを殺す場面、歌舞伎の七五調で上手く。赤ん坊が行灯の油を飲み、にたっと笑って「もう半分」。
ゾクッとするね。絶品だね。古典をそのまま、じっくりと。これぞ雲助。名人だね。
それにしては、客が入っていない。連休明けだからかな。そういえばワタクシも、出てくるのにやっとこだったからな。でも、無理しても出てきて良かったよ。