5月1日(月) 横浜にぎわい座
古今亭菊正 『浮世床』
『茶金』
春風亭柳橋 『干物箱』
(仲入)
『万両聟』
柳家三三の、今年度の新しいシリーズの第1回。
まずは、二つ目になったばかりの古今亭菊正。『浮世床』。なんでも、東大大学院卒だそう。それでもプロの噺家になろうってんだから、どうなっているのか解らないけど、まあ、二つ目早々にしては、上手くおしゃべり。
暇人が集まる床屋の待合の話。その中で今回は、将棋の話と、本を読む話。
三三の『茶金』。ワタシとしては『はてなの茶碗』の方が馴染みがある。
落語芸術協会副会長の柳橋がゲスト出演。若旦那の声色を真似する『干物箱』。副会長にしては、う~む、な出来。
トリは『万両聟』。これは『小間物屋政談』の方が知られるか。
○○政談とは、大岡越前守が名裁きを見せる話の「大岡政談」から、ということ。
今回は、大岡越前守の裁きよりも、大家の勘違いと、「万事俺にまかせろ」のセリフに重点を置いて、誤解と早とちりの面白さに重点を置いていて、面白かった。
だから、『小間物屋政談』という演目名を使用しなかったのか。
三三は、小三治が生きているときの古典そのままの話より、若干変化してきているのではないか。自分で、面白い話をしようとしていて、良い変化じゃないのかな。
師匠小三治の重しが取れたか。小三治の他界は、2021年10月。人間国宝は重かったのかな。
その変化を感じ取っているのか、満席。当日券無し。最近のにぎわい座ではあまりない。