4月10日(月) 横浜にぎわい座

開口一番 前座 桃月庵ぼんぼり 『道灌』

『井戸の茶碗』

(仲入)

ゲスト柳家小もん 『浮世床~夢』 寄席踊り『奴さん』

『花筏』

 

横浜にぎわい座が、今年の4月から新規ポイントカードの配布を終了する。10回公演に行くと、1回は招待になるという、実質的には約1割引の制度。

この日に、6月公演の3枚チケットを引き取り、調度、前のポイントカードがFullになったので、1枚は招待にしてもらってタダ、2枚は木戸銭を支払って来た。

同時に、新しいポイントカード用紙を受け取り、2回分押印してきた、というわけ。

有効期限はかなり先まであるが、ワタクシは月に2~3回出かけているので、3~4ヶ月で10回分たまり、貰ってきたポイントカードは8月か9月公演でFullとなり、以降、割引がなくなってしまうと言うこと。

 

もともと、横浜能楽堂の会員になると、にぎわい座のチケットが10%割引になることもあり、にぎわい座に通って来ていて、その10%割引がなくなってしまって、ポイント制に集中していたのだが、それもいよいよお終いで、要するに、にぎわい座のすべての割引制度がなくなってしまって、「値上げ」となったのだ。

 

ふーむ。確かに最近空席が目立つようになって、コロナ以降の現在も復活していないから、経営的に問題があるのだろうが、それならばそれで、面白い噺家の会を沢山作るとかする方向に進めば良いのに、「値上げ」に踏み切るのは、何故か。

 

常連的に顔を合わせる客もいて、チト話をしたら、もう来ないよ~、と話していた。

ワタクシも、もうにぎわい座卒業かな。秋以降、よっぽどの企画が無い限り、来ないもんね、と思う。

これって噺家、誰?一之輔は良いよね。

 

落語の話ではなくて、寄席の話しになってしまったが、まあそれでも少し書きましょう。

 

前座の『道灌』。下手だねえ。

 

白酒の1席目。出囃子が桃色吐息だったのは笑えた。チャットGPTのマクラで。落語会のネタを探して貰っているそう。役に立つ場合もあるが、立たない場合の方が多いと。そうだろうね。

『井戸の茶碗』。正直モノの屑屋が、落ちぶれた浪人の千代田朴斉と、細川家現役侍の高木氏との間に挟まって、四苦八苦するが、最後はおめでたい噺。

さて、どこが面白かったか。普通に面白かっただけだな。それで良いのか。

 

仲入後はゲスト。『浮世床』。暇人が集まる床屋の待ち時間の、夢の噺。二つ目でしょ。あまり。

時間があるというので、寄席踊りを、奴さん。こういうのができる噺家は少なくなってきているが、若いのに、頑張って、という感じ。

 

トリは『花筏』。大関花筏が、体調不良で地方巡業に出かけられないので、似た風貌の提灯貼りが代役で出かけ、相撲はしなくてもいい約束だったのに、千秋楽で、地元の素人で勝ちっぱなしの男と取らざるを得なくなる噺。両方とも、殺されると恐怖で一杯の取組。

以前『花筏』を初めて聴いたとき、面白い、と絶賛した記憶。だらが喋ったか記憶にない。今回は、ふ~ん、そうだったねえ。

 

全体的に、白酒、急いでいましたか。『井戸の茶碗』にせよ、『花筏』にせよ、もっとじっくりたっぷり話せば面白いはずなのに、と思いました。