3月11日(土) 横浜みなとみらいホール
指揮者:藤岡幸夫
菅野裕吾 <サクソフォン協奏曲>
ソリスト 須川展也
ソリストアンコール:ビゼー<アルルの女>間奏曲
(休憩)
チャイコフスキー <交響曲第4番>
アンコール:グリーグ<過ぎにし春>
いよいよ我慢の限界に達し、席の交換。長年親しみ、やっとこさ入手できた2階席最前列センターを、外の席に交換して貰う。
3月だけでなく、4~7月定期公演も。
これであのイライラが募る目前の横棒地獄から解放される。
しかし、今度は、前に客席があることとなって新たなストレスになるかも知れないけど、横棒地獄ストレスよりは良いのだ。
ということで、途中退席してしまった前回とは違って、曲に集中出来た。今は、横浜定期の会員が激減しているようで、3月は4列目まで後退したけど、前の座席にはお客がおらず、良かった。
第1曲の<サクソフォン協奏曲>、ちょっと前に作曲されたモノ。勿論初聴。菅野裕吾という作曲家のことは存在も知らなかったけど、映画音楽などを作曲しているが、クラシックも作曲していて、クラシックサクソフォン奏者の須川展也から委嘱されて、<サクソフォン協奏曲>を新たに作曲したらしい。
映画音楽っぽいところもあるけど、和製クラシックで良いのではないか。現代音楽クラシックというと、音の実験なんだかメロディーがなくて、楽しめないけど、こちらは音「楽」になっている。
そもそもサクソフォンは、常のクラシック演奏会には登場しない楽器。それを上手く、日本の四季(春と秋、冬)の情景を現すような楽曲に仕上げる。しかも、第3楽章では、サクソフォンのジャズ演奏っぽく、アドリブ的なところも組み込んだりして。
ほかの、聴いたこともない新しい楽器も登場。一体どこから音が出ているか、迷ってしまう。
西洋音楽ではない、クラシック協奏曲。悪くない。
後半の第2曲は、ザ・クラシック。チャイコフスキーの4番。
これは思い出があって、まだ日フィルの定期演奏会を神奈川県民ホールで行っていた頃、YouTubeなどないし、高価なCDもそんなに揃えられないし、チャイコフスキーとは言え、交響曲で聞くのは6番<悲愴>だけで、4番も聴いたこともなく、予習もせずに参加したところ、最初の出だしから、おお!で、とくに3楽章のピチカートにはぶっ飛び、最終4楽章では泣くという有様だった。
即、CDを購入し、序でに、チャイコフスキーの全交響曲もセットで買ったしまった。
そんなお楽しみの楽曲。
今回も、まあ、良かったけど、藤岡指揮はそんなではない。生意気に言うと、素材が良かったんだ。そんな名曲。
最近ハマっている能楽に比較すると、シテ方が紀彰師ではない、名曲と言ったところ。
でも、まあ2ヶ月半ぶりにまともなクラシック演奏会を聴いたので、満足でした。
みなとみらいホールは、アカン。まもなくまた秋シーズンの申込みが始まる。どの席にしようか、悩みは尽きない。
帰りは、また最近ハマっているミルクレストランで、ガレット。