3月9日(木) 横浜にぎわい座

開口一番 前座 柳家小きち 『子ほめ』

『百川』

『鴻池の犬』

(仲入)

『百年前』

 

開口一番の小きち、調べたら、去年の9月、さん喬喬太郎親子会でも前座で出演していて、その時も『子ほめ』を喋っていた。その時も下手でイラついていたけど、今回もまたイラつくほどの下手。半年経っても、何の進歩もないのだ。顔だけは、無理した笑顔を作っていたけど。

廃業した方が良い。

 

今回は、お店モノという副題で、『鴻池の犬』と『百年目』がネタ出し。

さてこの2席かなあと思っていたら、花粉症のマクラの後に、『百川』を喋り出す。

田舎から出てきて初めての使用人が、聞き取れない方言を喋って、お客ともめて、最後には医師も呼んできてしまうと言うドタバタ。「主人家」を「四神剣」と聞き間違えたり。

百川というのは実在した料理屋だから、お店モノにはあたるか。

あとで、さん喬自身が、どうしてか『百川』になってしまったと言っていたから、準備したお題ではないのでしょう。ネタ出しの2席も大作なのに、時間がどうなるか、と心配。

おしゃべりは、面白かったのだけど。上手だし。

 

着替えてきて『鴻池の犬』。

江戸は深川の乾物屋で拾われた3匹の子犬。うち、クロが大阪の鴻池家に貰われていく。ブチは荷車にはねられて死に、シロが兄のクロを頼って大阪に行く。クロは、大阪で大事に育てられているのだ。

さん喬の工夫は、江戸から大阪に行くまでの、道行を、あらたに、詳しく喋ること。名所教えなどしつつ、同行する伊勢参りの犬も登場させて。

この部分は、新しい創作だと思うし、発見だったが、そんなに笑う出来ではない。

この時点で、既に20:25になっている。

これから仲入で、どうなっちゃうんだ。

 

実はこの日は、19時開始の落語会は辛いなあ、等と考え込んできていたので、この時間配分はどうなの?と。

 

『百年目』が始まったのが20:50ころ。これも話せば長くなるネタだよ~。

堅物の番頭が、実は遊び人で、隠れて向島の花見に出かけて、芸者、幇間をあげてどんちゃん騒ぎをする。そこでばったりと旦那と会ってしまって、さてどうなるというお話。

旦那の説教というか、話の中で、”檀那”の意味が出てくる。栴檀の木、その下に生えるナンエン草の関係ということだけど、これは作り話の偽法話ね。どの噺家もこの話を持ち出すけど、よくこんな話できるよねえ。こういう所にあらたな工夫が必要じゃないかな。重要な話題なのかな。

こちらには、トリ分けの工夫はなくて、キチンと語った。

終了が21:40。遅すぎる。

 

さん喬は、高い木戸銭を払って貰っているんだから、自分の持ち時間は2時間半だと。お帰りもあるだろうから途中で帰って貰っても一向にかまいません、と言っていたけど、途中で帰ることなどできないし、イヤイヤ2時間で終わってよ、と。

 

そんなことで、帰りが遅くなってしまって、疲れる。年寄りには、遅いのはかなわない。

 

さん喬好きだったんだけど、去年の親子会のブログには、好きだなあ、なんて書いてあったが、もうさん喬は良いか。こんなに遅くなるのならば、8月にまた独演会やるらしいけど、パスかなあ。