1月14日(土) 横浜にぎわい座
開口一番 前座 三遊亭けろよん 『間抜け泥』
三遊亭鳳月 『親子酒』
『蛙茶番』
(仲入)
『宿屋の富』
前座。ダメ。
二つ目、鳳月。鳳楽の弟子。5代目円楽一門会。
学校寄席で、コロナ防止で透明な箱状のモノに閉じ込められた話とか、奢りだの友達だの、マクラなのか小咄なのかわからない話をしてから、『親子酒』。
時間が無かったのか、端折った。人物像がまったく見えてこない。もっと時間と力を入れて『親子酒』にすれば、面白い話なのに。
仲入を挟んで、兼好の2席。『蛙茶番』と『宿屋の富』。
いずれもよく知る噺で、兼好は特別なくすぐりや変化は見せないまでも、口調、仕草、顔つきなどで、大いに笑った。
『蛙茶番』は、素人芝居の舞台番をするが、真っ赤な褌を自慢しようとしていたが、締めていかなかった話。蛙役の小僧が、アオダイショウに睨まれて出られません、がオチ。
『宿屋の富』は、本当は貧乏人で宿泊賃を逃げようと思っていたが、大金持ちと嘘をついてしまう。なけなしの2分でかわされた富が、一番富くじ千両を引いてしまう。
そういう中で、人物像や、心境、の変化などを、仕草や顔つき、目付き、口調でしっかり演じ別けて、笑わせる。
こういうのを巧い落語家というのじゃ無いかな。
まさしく、新年初笑い。がはがは笑った。
上手だねえ。
爆笑系の噺家では、一番じゃ無いのかな。一之輔も面白いけど、少し方向転換を図っているみたいだし。喬太郎は面白い。新作ね。
マクラの中で、笑点には出ません、とポロッと。
兼好、推し。