1月11日(水) 横浜にぎわい座
桃月庵黒酒 『岸柳島』
『不孝者』
ゲスト カンカラ三線 岡大介
(仲入)
『鼠穴』
正月の初笑い。
桃月庵白酒の弟子という黒酒。これで”くろき”と読むのだそう。確かに「酒」は”き”と読まないことは無い。白酒と黒酒、更に自分の本名の黒木を兼ねた良い名前だと。
去年11月に二つ目に。それにしては態度がでかいというか、堂々。
演題の『岸柳島』、初めて聞く話。
厩の渡し、若侍が飛び込んで乗り込んできて、威張っている。煙草を吸い始めるが、雁首を水中に落としてしまう。笑う他の乗客。怒る若侍。年かさの侍が取りなすが応じない。元に戻って決闘ということになるが、若侍が降りると、年かさ侍は槍の石突きを付いて船を出してしまう。大ウケだけど、若侍は、裸になって小刀を加えて水中に飛び込んでくる。すわ船を引っ繰り返すか、と思いきや、雁首を探しに来た、とオチ。
珍しい噺で、新人二つ目がこういう噺をするんだと感心。
三三の『不孝者』。長ーいマクラをやってから、本題へ。
事前にYouTubeの林家正雀モノを見てきた。まあ、それと同じに、きっちりと話す。
わたしは、こういう話し方は好き。本道。
ゲストの岡大介。初めて。カンカラ三線という、戦後沖縄がアメリカ軍に占領されていた当時のインスタント三線を塚っての演歌。
昭和歌謡、明治・大正演歌。古いの。
元々演歌とは、演説を歌調でやったモノで、風刺や権力批判だったと。そうかも知れないね。自由民権運動。
悪くないゲスト。
トリは『鼠穴』。これもしっかりと。良いんでないかな。
初笑いとは行かないけど、初満足的落語会。