11月28日(月)は、第1回目の放射線治療。

排便を済ませ、蓄尿しないと、位置がずれるというので、頑張る。

全20回の予約とも、午前10時50分だから、それに合わせて、朝の支度を済ませて、自宅を出る。

まあまあ、説明をしていただいたので、滞りなく終了。

最終待ちの椅子辺りに、持ち出し禁止の「患者さんと家族のための放射線治療Q&A」という冊子が置いてあって、なかなか良さそうだとパラパラ観ている内に呼び出されて、治療室へ。

治療台、というか、治療機の中に入り込んで、CT撮影もして位置確認して、放射線。

初回は、良くわからない。

会計に行くと、自己負担額が35,200円。たまたま現金をそのくらい持っていたから良かったが、ビックリ。初回だから、管理料も含まれていて高いのだけど、それにしても、大変。

その日は、そのまま、自宅へ。精神的に疲れて、寝る。

 

2日目、11月29日(火)。前日よりちょっと早めに電車に乗り、蓄尿の時間を確保する。

放射線治療そのモノは、機械に入るだけだから、なんと言うことはない。治療を受けている実感もない。

この日の会計は、14,850円。これがあと19日続くのだろう。大変だと思い、「限度額t適用認定」を取ろうと思い立ち、市役所へ。

即発行してもらい、適用区分は”エ”とわかる。区分エとは、70歳未満で、57,600円が限度額だそう。

あれれ、今月は、もしかして限度額を超えているじゃん、とわかる。

前記したQ&Aの冊子を買い、読む。良い本だ。放射線治療の大いなる発展に敬意。

 

3日目、11月30日(水)。月末。

蓄尿がうまく行かずに時間がかかるが、まあ滞りなく。

「限度額認定書」を提出した結果、この日の自己負担額はゼロとなり、前日の支払い費用のうち、少々返金された。

高額の放射線治療で、無料だっただけではなく、一部戻して貰えたことに大いに感謝。病院に行って、財布が膨らんで帰ってくるなんてことは、経験ないし、今後もなかろう。

本の知識と観察、質問により、市民病院の放射線治療は、治療室名はリニアック室。リニアックとは,直線加速器のことで、X線を、加速して外部照射する。照射方法は強度変調放射線治療(IMRT)で、商品名はハルシオンであった。

これで、ワタクシの場合、前立腺めがけて、1日3グレイ照射する。20日で総量60グレイとなる。

被爆者になったのだ。でも医療被曝は、被曝のマイナスより遙かに優位のプラスがあるので、良いのだ。

 

4日目、12月1日(木)。だいぶ慣れてきたけど、やはり蓄尿が気になる。

この日の会計は14,850円。でも、今月は、限度額に達することは明白なので、7日目から少額となり、8日目からは自己負担ゼロとなる予定。

気が楽になる。

考えてみると、素晴らしい制度だ。放射線治療で、11月12月で、合計115,200円で済むのだ。これまで、相当な健康保険料を支払ってきたが、健康保険制度と限度額制度で、大いに助かる。

医療保険に加入しないと、と不安をかき立てられる必要はない。

 

5日目、12月2日(金)。だいぶスムーズに。

会計14,850円も、心やすい。

これで第1週の5日間は終了。あと15日。

技師さんや看護師さんも親切なので、うまく行くと思う。

 

天皇は、生体検査ではガン細胞は発見できなかったと。ガンではない、ではなくて、ガンが発見できなかった、というだけだけど、私より、軽度であることは間違いなく、じゃあ元に戻って、PSA値が高かった原因は何か、まあ前立腺肥大だろうという推量か。