11月26日(土) 横浜みなとみらいホール
指揮者:角田鋼亮
チャイコフスキー:バレエ音楽<くるみ割り人形>
第1幕
第1曲:情景~第9曲:雪片のワルツまで
第9曲児童合唱 シンフォニーヒルズ少年少女合唱団
(休憩)
第2幕
第10曲:情景(お菓子の国へ)~第15曲終曲のワルツとアポテオーズ
当初発表は、指揮者はラザレフであった。2ヶ月ほど前に届いた葉書で角田鋼亮への変更が発表された。
理由は「ロシアとウクライナで起きている諸情勢と、家族とともにモスクワに居を構える同氏の状況を考慮し」とある。
2022年7月の第378回も、広上淳一に指揮者が変更されていて、その理由は「現在起きている諸状況を考慮し」だった。
やや詳しくなった。
しかし、本プログラムはラザレフの組んだもの。
バレエ組曲ではなくて、バレエ音楽<くるみ割り人形>の全曲となっている。
全曲だから、本来はバレエ舞台の下のブース内に隠れて演奏されるもので、バレエダンスの補助というか、バレエダンスと同時に楽しむモノ。
従って、バレエを鑑賞した方でないと、聞いたことがないという状態。
事前にYouTubeでバレエを観ていたけど、退屈しました。
本プログラムも、聞き知った馴染みの名曲は所々に出てくるけど、不知の曲が多くて。
<くるみ割り人形>に、児童合唱が出てくるのは知らなかった。第9曲だけ。コトバは無くて、アー、アーとの発声の調べ。でも良かった。全員マスク姿だったけど、幾人か、マスクを引っ張るようにして口との空間を確保する。わかるよ。謡していても、マスクは辛いし、マスクを引っ張りたくなる。眼鏡も曇るし。
最終第15曲のワルツは、チャイコフスキーらしい、良いテンポ。最後は十分盛り上げて。これも組曲には入っていないと思う。
みなとみらいホールは、改修なって最初の演奏会。2年ぶりくらいだと思う。
どうなったか、期待して向かったが、2階席の最前列という素晴らしい席だったのだけど、目の前の転落防止策の位置が高く、調度舞台の指揮者辺りが隠れてしまう。あと5㎝下げても良いのに。改修前はそんなことなくて、自慢の席だったのに。
網も邪魔な気もする。2階脇のテラス席は、網で隠れてしまうだろう。
思わず、次回からの定期演奏会の席は変更しようかと、あちこち座ってみたりする。
この席でも、正しい椅子の座り方をすれば、丁度良いのだけど。椅子に深く腰掛けて、腰の辺りだけを椅子の背につけ、背中はピンとまっすぐに。そう、面接をウケる人が座るように。
でもこの姿勢では、ゆったりと、眠るような演奏会は楽しめないよなあ。
同列のお客も、皆、同様の感想を持っていて、この話で盛り上がったりして。苦情が多いのではないか。
そんなことばかり気になってしまった演奏会で、集中出来ない。
全曲演奏も、定期演奏会ならではのことなので、試みとしては賛成です。こんな定期演奏会じゃないと聞かないから。
策の高さは、改善して欲しい。今の、2階センターの最前列を確保するのに、どれほどの時間と労力を使ってきたことか。残念。
どうにかならんか。