11月18日(金)、朝はゆっくり出発。

新幹線で三島へ。

 

まずは、有名どころの鰻屋「桜屋」。11時開店で、11時少し過ぎに到着する。もはや満席で、待ち。

一年中客捌きをしているようなベテランの叔父さんが、次々と的確に、待ち客を誘導していく。

予約しているのか、団体のバスでの客もいる。それも含めて、店の脇で待っている客達に不公平感を抱かせないよう、手慣れた誘導。

40分近く待って店内へ。

1匹付けの鰻重、吸い物、新香付き。4000円は、今時分仕方ないが、高いよねえ。

どちらかというと薄味で、なかなかよろしい。白焼きで飲んでいる客もいて、メニューを見ると酒のお供も多い。今度は、ゆっくり一杯やりに来たいものだ、と。

 

初日メインの三嶋大社へお参り。初めてなのです。坂東の鎮守様なのですよね。大河ドラマの舞台にもなった箇所で、経済効果抜群。何となく鎌倉が中心のように感じてしまうけど、三島は拠点だったのです。

立派なお社。

内園に鹿が飼われていて、何のこっちゃ、奈良か、と思ってはいけない。

例の、頼朝主催の巻き狩り、曾我兄弟も出てくる、あのとき長男頼家のデビューで、鹿を討ち取れるかどうかが重要な認知ポイントだったのですよね。大河ドラマではそのシーンは覚えていたけど、それで、鹿なんですねえ。神鹿なのだそう。

 

電車で、修善寺へ。バスで修善寺温泉。宿泊予定の菊屋へチェックイン。この時点では「菊屋」がいかなる宿か認識しておらず、すぐに、紅葉のライトアップをしている「虹の郷」へ。

バスまでの時間があったので、歩けるだろう、夕食までの腹ごなし、と高をくくって歩いてみると、坂ばかりで30分。足がパンパン。

でも、この「虹の郷」は良かった。

紅葉のライトアップというのも初体験で、調度見頃で。

更に更に、日本庭園に池があって、ここは、グッドタイミングだったのか、風もなく池面がちっとも波打たず、本当に鏡のよう。池上部の景色がそのまま池面に映って、境が判然としないような、幽玄な景色。見とれた。

その内少し風が出てきたのか、池面がちょっとゆらゆら揺れると、またその揺らぎが幽玄。

こんなときに、笛や琴の音でも聞こえてきたら、一発だね。いにしえの貴族はこんな遊びをしていたのだ、と。月は出ていなかったが、月があればまた最高だったろう。

この「虹の郷」もまた結構広くて、沢山歩く。

 

温泉行きのバスもないので、タクシーで。ライトアップ期間のタクシーで乗ると、500円キックバックということ。宿について現金で貰う。調度観光シーズンで、色々共同のサービスがあって、修善寺ごと全体での企画なのでした。