11月9日(水) 横浜にぎわい座
開口一番 前座 立川らくまん 『子ほめ』
『天狗裁き』
『親子酒』
(仲入)
『芝浜』
らくまんは、来年1月に二つ目になるそう。前回前座の志らぴーも同時昇進のはず。前回ブログに書いてあった。2人の昇進披露興行を、来年1月末に下北沢でやると宣伝していた。にぎわい座でやるならば行くのにね。
定番『子ほめ』。オチを新しく考えたか。「(褒め言葉に失敗ばかりして)ずっと酒が飲めないんですよ」、隠居が「喰えない男だな」がオチなんだけど、つまらない。二つ目昇進での新境地を目指したものの、失敗。
『天狗裁き』。こちらは、志らくの独創性が発揮される。
町奉行に訴えるが、その町奉行が、普通大岡越前なのに、遠山金四郎。変だなあと思っていたら、後で、遠山の歌(?)をちょこっと歌いだした。歌いたかったんだ。でも、ウケず。
天狗の羽団扇を、騙して取り上げてしまう展開も加える。その団扇を使って、どこかの娘さんの病を治して、嫁にする、と。どこかの落語にもあったような噺を付け加える。
オチは同じ。なんの夢見てんだよ。
まあ、さすがに志らく。イリュージョン。
『親子酒』。息子が帰ってくるまでの、オヤジの酒の飲み方が面白い。こちらもつい、旨い酒を飲みたくなるから不思議。酒飲みのクダ話に、アドリブ満載。しかも、このアドリブがピタッと決まる。最近のネタあれこれ。文句を言う。時事ネタも。
これはさすがに志らくじゃないと語れない。良い具合にアドリブを当て込む。
トリは『芝浜』。たっぷりかなと思ったけど、35分くらいで終わった。ちょっと急いだかな。『芝浜』はあまり変化させずに。師匠談志の得意ネタだもんね。
年末になってくると、『芝浜』が出る。確か、来月さん喬で。
志らく、さすがだな。今回の統一テーマは「夢」かな。面白ネタでは、元の噺を聞いていると、変化球が良く解る。
良いじゃん。
結構笑った落語会でした。楽しかった。