開口一番 二つ目 入船亭遊京 『時そば』
剛 『火事息子』
ゲスト 漫談 ねづっち
(仲入)
柔 『不動坊』
毎月初旬は落語会が多い。
開口一番の入船亭遊京、扇遊の門下、京大卒だから、遊「京」か。二つ目で、下手ではないけど、面白くない。ありきたりの、どちらかと言えばつまらない方の『時そば』。笑えないし、熱い蕎麦を食べたくもならない。
『火事息子』。質屋大店の息子が、火事見物が好きで、絶縁されて、火消人足の臥煙(がえん)になっている。そこで実家近くに火事が出ていて、旦那と番頭が質蔵の扱いに困っているのを見つけて、助けてやる。番頭の計らいで、お礼という名目で会う。着物などあげたい奥様。母親ですね。捨てろと旦那。拾うだろうと。次々と捨てる、という話し。
聴いたことはあるけど、あまり面白くない。
三三の語りもイマイチ。三三で初めて、寝た。
ゲストのねづっち。テレビなどで観ているが初。
駄洒落の連発。これだけ連発すると、凄いというか、理解できるか、と。狂言『秀句傘』を思い出す。
次いで後半、何々と掛けまして、何々と解くという、お題。客からお題を貰って、即答するのだが、これはなかなか上手だな。仕込みではないはず。それにあそこまで上手に即答するのは、一つの能力だろうなあ。
トリは『不動坊』。不動坊カエンという講釈師が死んでしまって、その妻のキクさんと夫婦になるキチさん。
前半は、話を大家から持ち込まれたキチさんの惚気ぶり。ニタニタと。
後半は、同じ長屋の独身者がうらやましがって、不動坊の幽霊に化けて威そうとして失敗する。
これだけで『不動坊』という題名なのだね。
三三は、面白かったけど、特別に面白いというわけではない。三三は、じっくり聴かせる噺が良いんじゃないかな。
全体的に、もうひとつ、という落語会で、疲れた。
浅草東洋館。この前、浅草に行ったときに、発見してきた。ここは、もとは、あのフランス座だったんだって。ストリップ劇場と、合間のコント。
1階が浅草演芸場。