9月25日(日)~9月27日(火)

 

江戸時代は、お伊勢参りは、まず二見浦で禊ぎをして、外宮、内宮の順に廻り、最後朝熊岳金剛燈院で締めるというコースであったらしい。

 

一生に一度は伊勢神宮を訪問すべきと考え、それならば昔日のコースを辿ろうと。序でに、鳥羽の御木本真珠、英虞湾観光と。早朝の内宮参拝も時間配分に取り入れる。

 

<初日>

新幹線で名古屋、近鉄特急で。

まず、二見浦。海で禊ぎをするわけには行かないので、二見輿神社へ向かうが、駐車場がチト離れたところになってしまって、思いがけず、昔の街並みを歩き、見学。白砂青松。側には、土産物屋や宿屋が並行してあったのだろう。今は閉店が多いけど、名残はある。

旅人は、まずここに来て、豪遊してから外宮、内宮へ向かったか。

二見輿神社は、大したことはない。蛙の置物と、夫婦岩。

 

戻りがけに、「賓日館(ひんじつかん)」見学。これは良かった。

明治20年、伊勢神宮に参拝する賓客の休憩・宿泊施設として建設された。皇族方の利用も多かったらしい。平成11年宿泊所としては廃業した後、資料館となっている。国指定重要文化財。

 

外宮に。参道入口の伊勢うどん。初体験。柔らかく茹でた太麺に、甘めで濃い醤油出汁をかけるというより絡めて食す。

まあ、名物は食べなくちゃ。他の客も、観光客ばかり。

 

外宮では、外宮の風宮、土宮、多賀宮。然る後正宮へ。

今までの、神社仏閣参りでは、祀られている神や仏、由緒伝来などの説明書きをじっくり読んで知的に満足してきて、見学に時間がかかるのだけど、ここ、伊勢神宮は、そういった説明書きなどはなくて、ただ、祀られている神の名前が小さく書かれているだけ。その神の名も読めないし、どういった神なのか、も解らない。ただ、お賽銭を投入して、2拝2拍1拝を繰り返すだけ。従って、時間がかからない。

広大な神域なので、散歩がてらあちこち廻ってみようと思うが、すぐに、立ち入り禁止のテープ。感覚的には、あっという間に外宮参拝を追えて、外宮4つめの別宮である月夜見宮へ。ここも、同様説明文などない。

これらも遷宮しているようで、隣に空地があるし、神社そのモノも豪勢にはできていない。

 

おはらい町、おかげ横丁へ。昔からあったのではないか、おはらい町。神社の側のお土産町。その一角に、赤福が作ったらしいおかげ横丁。昔日の風景を復活させたとかいう。全体として一体のお土産屋さんばかりの通りだが、同じ店が何店舗もあったりする。

牡蠣の佃煮と生ビールで休息。赤福本店で、赤福とお茶のセット盆。これはゆったり美味しかった。

 

<2日目>

早朝のガイド付き内宮参拝。

ガイドが付くと良く解る。宇治橋や鳥居も含めて20年ごとの建て替え遷宮。

 

まず瀧祭神へ。これは内宮の所管社。内宮も外宮も、正宮を筆頭に、別宮、摂社、所管社と階級が別れる。ガイドブックをよく読めば解るのだけど、ガイド付きはよろしい。

外宮、内宮も、げぐう、ないぐうとは読まず、げくう、ないくうと読むのだと。

正宮、荒祭宮(別宮)へ。

 

とにかく感心したのは、広大な神域と、沢山の掃除人や、神職がいるのに、どこにも入場料がかからないこと。

日本第1の神なのだ。

 

おはらい町、おかげ横丁に戻って、お弁当を手に入れて、朝熊岳へ。

金剛燈院、その奥の院。ここには説明書きなどがあって、ガイド無しでもまあまあ解る。

 

山を下りて鳥羽のミキモト真珠島へ。ここは、ある意味ビックリ。駐車場の料金が高い。しかもその上、真珠島の入場料も高い。中にあるのは、博物館と御木本の博物館と、海女の実演だけ。海女の実演たって、昔アコヤガイを捕っていたとかしたときの、海女の潜りを見せるだけで、現代は、単なる見世物。レストランカフェもあるが、高いし、パールの販売も、別にこれといったモノはない。高い入場料を取っての買い物だから、割安になっていればいいのに。

もう二度とミキモト真珠島へは行かない。真珠養殖の歴史を勉強できたのは良かったけど。

 

伊勢神宮はほとんど無料。ここ対してなんでも高額。その落差が、心身に感じられる。

 

<3日目>

外宮の別宮である、伊雑宮。伊雑宮、と読む。内宮から離れているので、独立した神社のよう。その周囲の上之郷地区も面白い。

こういう、ほぼ措定外の楽しみが良いのです。

 

英虞湾周辺を観光。島々と湾の海。豊かな自然で、それはよろしい。

綺麗な砂浜で海を眺める。

 

近鉄で名古屋に戻る。調度夕方だったので、鰻櫃まぶし。